
世界トレラン紀行〟(4/15)
◎生存空間50センチ、暗闇から天空へ
=ドリアン香る、ジャングルの冒険=
2016-07-29〜30
TMMTは The Magnificent Merapoh Trail の略で、マレーシア北部のメラポー(Merapoh, Pahang州)で開かれていたトレイルレース。現地には多数の石灰岩の丘や洞窟があり、セメント工場計画から自然を守る啓蒙活動の一環として、ハイキングやケービングなどのイベントも行われていました。

ゴムの木から樹液を採取中
会場は学校を借りているので、給食の調理場で無料の炊き出しがあり、学生寮の2段ベッドが有料の宿泊施設。テントで寝る人なら運動場に無料で設営できます。20キロから100キロまでのカテゴリーは、全て参加費数千円と安く以上の滞在費が含まれています。
LCCが飛んでいたこともあり、参加費、滞在費、交通費全部合わせて4万円。国内でこの距離と日数だと約6万円かかるところもあります。
スタートは暑さを少しでも避けるために100キロの部が夜9時で、コースは水源地の緩い丘陵地のため、ジャングルの中を走る感じです。川の中を1時間近く走る箇所もあり、最初は濡れないように浅いところを恐る恐る進みましたが、後半はバシャバシャと水遊びよろしく走れました。
途中で渋滞があり、見ると長さ約4メートルの丸太橋。さらによく見ると水面からの高さも約4メートルあり水もほとんど流れていません。手すりも用意してないので、みんな足をぶら下げて尺取り虫の要領で10センチずつ前に進みます。
残り10キロのところには自然のトンネルがあり、入っていくと実は鍾乳洞。真っ暗でヘッドライトの光を頼りに進むと、徐々に水面が上がって水面が股間まできて天井も低くなりました。背負ったザックも天井にぶつかるので、濡れないよう体をくの字に曲げ、ザックを人に贈呈するカッコで持って進みました。
ついには生存空間が50センチになり、地震が起きたらどうしよう?と心細くなりましたが、100メートルも進むと水が引いて空間も広くなり少し安心。かすかに光る穴を抜け出たところには高く広い空間があり、スポットライトとともに安堵の表情を撮影されたのは、狙ってるなぁと感心しました。
干からびたサソリが落ちていたり、エイドにドリアンが出たり、ゴムの木の樹液採取を横目に進んだり、現地の少年たちがバイクで並走したりと、マレーシアの風土の中へ入り込む体験になっていました。
2016-07-30帰路のクアラルンプールでは、ビル屋上のヘリポートで夕食。柵も手すりもないまっ平らな床に椅子とテーブルが並んでおり、料理を注文すると最上階のキッチンからヘリポートに運んでくれるシステム。
外に向かって走り出すとそのまま空中に放り込まれるんでは?と思えるほどで、考えるとドキドキしました。
鍾乳洞の閉塞感からヘリポートの開放感まで、空間的にもいろいろな体験ができた大会でした。
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★コロナ禍を経て現在は「MRT(メラポー・レインフォレスト・トレイル)」へと進化。自然保護の理念はそのままに100マイル(約164キロ)部門も新設され、世界中からランナーが集まる国際レースへと成長しています。
★ヘリポートのバーは、人が増えてパーティションなどに囲まれるようになったようです。 






