2013年8月11日、甲武信ヶ岳をトレイルランニングスタイルで周回してきた。
「トレイルランニング」といっても、実際には走ったというよりは、トレラン装備でスピードハイクを行ったという表現の方が正確であろう。走破ペースではあるが、走行距離に比してそこまで走った感覚はなかった。
甲武信ヶ岳とは
甲武信ヶ岳は、甲州(山梨)、武州(埼玉)、信州(長野)の三国の境に位置することから、その名が付いたとされている。標高は2,475m、日本百名山の一つである。
また、山頂からは条件が整えば、かすかに富士山を望むこともできる。
千曲川源流をめぐる周回ルート
今回のルートは、長野県川上村の毛木平を起点に、千曲川源流遊歩道~甲武信ヶ岳~三宝山(埼玉県最高峰2483m)~武信白岩山~十文字峠~毛木平へと戻る17.1kmの周回コースである。
ルート概要:
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スタート:毛木平(標高約1,360m)
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ナメ滝(1:00)
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千曲川源流地標(1:40)
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甲武信ヶ岳山頂(2:10)
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甲武信小屋
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再び甲武信ヶ岳山頂(3:00)
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三宝山(3:20)
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尻岩(3:40)
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武信白岩山(4:10)
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十文字峠・小屋経由
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ゴール:毛木平(5:50)
全行程は休憩込みで5時間50分であった。なお、「山と高原地図」の参考タイムは9時間30分であるため、3時間40分の短縮という結果になった。
このコースを選んだ理由:千曲川源流への憧れ
千曲川とは、信濃川の上流部の名称であり、全長367kmを誇る日本最長の河川である。長野県内では千曲川、新潟県に入ると信濃川と名称が変わるが、なぜ名称が異なるのかは不明である(笑)。
日本一の大河の源流を、自らの足で辿り、その始まりをこの目で確かめたかった。その想いが、このコース選定の動機であった。
源流地点では、こんこんと湧き出る清水をその場で味わうことができた。この水の美味さは、疲れた身体に染み入る。
甲武信ヶ岳からの縦走路と景色
甲武信ヶ岳山頂から三宝山、武信白岩山、十文字峠へと続く縦走路は、トレイルとして非常に気持ちの良い道が続いていた。ガレ場、クサリ場、ハシゴなど、変化に富んだルートであり、飽きが来ない。
三宝山手前のトレイルでは、深い森林に包まれながらも所々で展望が開け、特に尻岩からは巨大な岩のスケール感に圧倒された。裂け目の形状が妙に艶かしく見えるのも、自然の妙である。
印象的な出会い:奥秩父主脈縦走を走るトレイルランナーたち
甲武信小屋では、偶然にも奥秩父主脈縦走路(雲取山~金峰山)を1泊2日で走破しようとしている4人組のトレイルランナーと出会った。
1人は金峰山方面へ向かい、3人組は計画を変更し西沢渓谷方面へ下るとのことであった。中でも、金峰山へ向かった1人は、帰省のためにこの縦走を選んだという強者であった。
無事に帰り着いたことを願いたい。
総括
毛木平を起点に、甲武信ヶ岳、三宝山、十文字峠と周回するこのコースは、距離・標高・自然美のいずれにおいても満足度の高いトレイルであった。
トレイルランナーにとって、スピードハイクのトレーニングやリフレッシュに最適なエリアであり、また季節を変えて再訪したいと思わせる場所である。
2 コメント
神山さん お疲れ様です。気持ちよさそうですね。私も土曜日、愛知県の低山を14キロ走る予定が暑すぎて、後半水がなくなり、エスケープルートで10キロで断念してしまいました。やはり2000米超えないと涼しさは感じないことを実感しました。
宮下さん、いつもコメントありがとうございます。この時期の日中の低山トレランはマジで死にます(笑)。10kmも走れることもリスペクトですよ。エスケープルートがない場所で水が切れたら、マジで地獄です。私は気温が高いのでなるべく高地に行くようにしてます。