2025年4月9日から22日までの13日間、九州を一周する自転車旅に出た。今回の旅はその第一弾として、新門司港(福岡)から志布志港(鹿児島)まで、約900kmを走り抜けた記録をお届けする。
DAY11:2025年4月19日(土)
宮崎市内発 → 宮崎神宮 → 宮崎県総合博物館 → 宮崎県庁 → 青島神社 → 道の駅フェニックス → 鵜戸神宮 → 飫肥城跡 → 飫肥城下町 → 日南市飫肥泊
移動距離:73.2km (計:828.6km)
累積標高差:522m (計:7,348m)
神話のふるさと・宮崎を巡る
朝一番に訪れたのは、初代天皇・神武天皇を祀る「宮崎神宮」。静かに佇む社殿に手を合わせると、自然と心が整い、清々しい気持ちで一日をスタートできた。
続いて立ち寄ったのは、「宮崎県庁本館」。昭和7年建築で、現役の都道府県庁舎としては全国で4番目に古い建物。近世ゴシック様式の西洋建築は美しく、重厚な風格を放っていた。
「青島神社」は、島全体が神域のような独特の雰囲気。神話「海幸彦・山幸彦」の舞台としても知られ、亜熱帯植物が生い茂る島の中央に社が鎮座している。
海岸沿いに広がる「鬼の洗濯板」と呼ばれる奇岩群には、自然の造形美を感じた。
そこからさらに南下し、断崖の洞窟内に鎮座する「鵜戸神宮」へ。まるで隠れ里のような神社で、社殿の神秘的な空気に思わず息を呑んだ。
出会いと別れ
鵜戸神宮から飫肥へ向かう途中、日本一周中の若者サイクリストに出会った。「3ヶ月で日本一周する」と聞いて驚きながら、しばらく一緒に並走。…と思ったのも束の間、彼の速さに圧倒され、あっという間に見えなくなってしまった。しっかり挨拶できなかったのがちょっと心残り。でも、彼の夢の実現を心から応援している。その若さと勢いに、エールを送りたい。
飫肥の歴史に触れる
本日の終点は、日南市の飫肥城下町。「飫肥城跡」では、石垣や飫肥杉が美しく、静かに歴史の香りが漂っていた。観光客も少なく、ゆっくりとした時間が流れていたのが印象的だった。
明日はいよいよ旅の終点へ
明日はついに九州での旅の最終日。都井岬を経て、鹿児島・志布志港へ向かう。 第一弾・九州一周旅もいよいよフィナーレ。残りわずかの道のりに、感謝と気合を込めて、ラストランを楽しみます。