高松駅を起点・終点とする約1,400km、22日間の四国一周自転車旅日記。四国の自然、歴史、文化、食に触れた日々を綴る。
期間:2024年10月1日〜10月22日(22日間)
DAY17:2024年10月17日
松山市内発〜萬翠荘〜坂の上の雲ミュージアム〜愛媛県庁本館〜愛媛県美術館〜松山市内泊。
DAY17移動距離4km(計1,148km)
DAY17累積標高差42m(計10,263m)
松山市内観光、2日目
松山にはあらかじめ1日の予備日を設けていた。旅の疲れも出てきた頃なので、今日は自転車には乗らず、徒歩で松山市内の名所をゆっくり巡ることにした。
大正浪漫を今に伝える洋館
大正11年に建てられた、国の重要文化財「萬翠荘」。ネオルネッサンス様式の気品ある西洋建築で、左右非対称の造りには日本独自の美意識が感じられる。
小説『坂の上の雲』のミュージアム
司馬遼太郎が40代のすべてを捧げた歴史小説『坂の上の雲』。明治時代の日本と世界を舞台に、正岡子規、秋山好古・真之兄弟の姿を通して、近代国家の形成を描く作品だ。
その世界観を体感できる「坂の上の雲ミュージアム」を訪問。ちょうどNHKドラマ版の再放送も始まったタイミングで、じっくりと展示を見て回り、気持ちも満たされた。
1968年から4年半にわたって「産経新聞(夕刊)」に連載された全1,296回分の『坂の上の雲』が、壁一面に展示されていた。その圧巻の量に思わず息を呑んだ。
現役で使用されている愛媛県庁本館
「萬翠荘」を設計した建築家は、「愛媛県庁本館」も手がけている。1929年竣工の堂々とした建物で、ドームを配した左右対称の構造は、まるで国会議事堂のよう。今もなお現役で使用されているというから驚きだ。
ちなみに、四国一周サイクリングチャレンジ1,000kmの起点は、この県庁前。0km地点を示すプレートが地面に埋め込まれていて、思わず初心を思い出した。