OSJ KOUMI100の後半パート(16.5km〜33.2km)を試走した記録である。
この区間は、登山道、藪、林道、舗装路と路面状況が目まぐるしく変化し、本番に向けて総合的な対応力が問われる。
試走中に得られた気づきを詳細に記しているため、これから本大会に挑む者にとって参考になるはずである。

18.8km地点。300m位ゲレンデを下った所。大会ではもちろん表示があるが、現在は表記は全くなし。目印になるのはこれだけ。かろうじて踏み跡があるだけ。迷ったら素直にゲレンデを登り返して、例の分岐まで戻り標識に従い登山道を行くと良いでしょう。

19.4km地点。小海町の町花サラサドウダンツツジの群生地。県の天然記念物。6月中旬から7月上旬が見頃。見頃後のせいか、きれいに整備されている。いくつか分岐があるが少しうろ覚えで遠回りしたかもしれない。基本的には下りを選べば間違いない。

33.2km。FINISH地点の松原湖高原スケートセンターに着いた。エイド4~FINISH間の累積標高差+20m、-448m。START~FINISH間の累積標高差+1,454m、-1,449m。お疲れ様でした。
試走の考察
再計測した結果、本コースの路面構成は以下の通りである:
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舗装路:50.9%
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林道:29.2%
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登山道:19.9%
舗装路が過半を占めているが、標高1,500m超の自然に囲まれた環境下では、むしろ林道に近い性質を持つ。
この風景を楽しむ心の余裕がある者こそ、完走に近づけるであろう。
完走に向けた戦略
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滑りやすい登山道への備え
苔や濡れた岩が多く、滑落のリスクがある。グリップ力の高いトレイルシューズを推奨する。 -
ガレ場対策
激しいガレ場が数カ所存在する。足首の保護にテーピングやサポーターの使用を推奨する。 -
寒さと悪天候への備え
標高2,000mを超える10月の高原は、夏装備では対応できない。防風・防寒のため、レインウェアや化繊の中綿入りウェアが必須である。羽毛製品は濡れると保温性が著しく低下するため注意。 -
トレッキングポールの活用
特に後半のラップでは脚力が低下するため、ポールの使用が有効である。ドロップバッグに常備しておくと良い。
結びに
KOUMI100を完走したのは昨年のことである。
この試走によって、そのときの記憶や感情、身体の感覚が蘇った。
距離にして32kmを5周、累計160kmにおよぶ過酷なレースではあるが、だからこそ挑戦する価値がある。
容易に完走できるレースであれば、私は2度も挑戦しなかっただろう。
本ブログが、これからKOUMI100を走る者にとって、些かでも役立つ情報となれば幸いである。
本番まで残された時間は限られている。
一日一日を大切に、万全の準備を尽くしてスタートラインに立ってほしい。
その先に、忘れがたい経験と「100マイラー」の称号が待っている。
2 コメント
初めまして、来たる10月のkoumi100に初100マイル挑戦、初完走のためにこちらの記事を参考に京都から試走してきました!すごく詳細に書かれていたので大変助かりました!コロナで大会開催はどうなるか分かりませんが未知の世界を楽しみたいと思います。
コメントありがとうございます。私も初めての100マイルレースがKOUMI100でした。これからチャレンジされる方に向けて書いた試走記が参考になって嬉しいです。コロナ禍の中においても大会が開催され、これまでの努力が報われるようお祈りしてます。