5月18日、丹沢山塊を縦走するロングトレイルランニングに挑戦した。本来は箱根外輪山を走る予定であったが、朝に痛恨の寝坊をしてしまい、アクセスの良い丹沢に急遽予定を変更した。
選んだ縦走ルートは、渋沢駅から大倉を経て、鍋割山〜塔ノ岳〜ヤビツ峠〜大山〜浅間山〜高取山〜吾妻山〜鶴巻温泉駅へと至る、距離37.2km、累積標高差+2534m / -2646mのロングトレイルである。
10時スタートでも踏破できるか?時間との勝負
この日のスタートは遅く、渋沢駅を9時45分発。途中のコンビニで水と行動食を購入し、大倉へは10時24分に到着(4.3km、39分)。すでに登山者たちは山に入っており、大倉のビジターセンター周辺には人影も少なく、出遅れた印象が否めなかった。
鍋割山へ:新緑の林道と急登の洗礼
大倉から二俣までは林道が続き、新緑と沢のせせらぎが心を癒してくれる。だが、後沢乗越からの登りは一転して急登。呼吸を整えながら進み、鍋割山山頂には12時30分に到着(12.7km/2時間45分)。
名物の鍋焼きうどんには心惹かれたが、日没前の下山を優先し、ここでは補給のみで休憩を終えた。
大倉尾根と塔ノ岳:混雑との格闘
鍋割山から金冷シを経て塔ノ岳を目指すが、大倉尾根方面からの登山者で山頂直前は大渋滞。ちょうど上りと下りが交錯する時間帯であり、トレイルランナーにとっては神経を使う場面が続く。
塔ノ岳山頂には13時13分着(15.5km/3時間28分)。雄大な景色を眺めつつ、小休止後は表尾根を経て三ノ塔方面へと下る。
表尾根からヤビツ峠、そして大山へ
表尾根は下り基調とはいえ、ヤセ尾根や岩場、鎖場が点在し、決して気を抜けない。ヤビツ峠には15時23分に到着(23.2km/5時間38分)。売店で購入したスポーツドリンクを一気に飲み干す。気温の上昇と共に体力の消耗も激しく、ここで一度、「このままバスで帰るか」という誘惑に襲われる。
だが気持ちを切り替え、当初の計画通りに大山へアタックすることを決意。
登りのペースは著しく低下。疲労がピークに達する中、大山山頂には16時12分着(25.6km/6時間27分)。売店はすでに閉まっており、山頂は静寂に包まれていた。
大山〜浅間山〜鶴巻温泉:夕暮れとの攻防
下山路は岩の多いテクニカルなパートが続くが、浅間山を越えるあたりからようやく走りやすいトレイルとなる。日が傾き始め、夕暮れとの競争が始まった。
多少のアップダウンはあったが、高取山、念仏山、吾妻山をスムーズに駆け抜け、ようやく鶴巻の市街地が見えてきた。フィニッシュは温泉施設「弘法の里湯」。無事ゴールを果たし、到着は18時27分、8時間41分の行程であった。
縦走データまとめ
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総距離:37.2km
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累積標高差:+2534m/−2646m
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所要時間:8時間41分
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最高到達点:塔ノ岳(1491m)
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最低点:鶴巻温泉(約150m)
2 コメント
遅いスタートにもかかわらず、そこまで走るとは流石ですね。それにしても都内から近い山は渋滞がすごいですね。自分は、週末愛知の新城の山を走りましたが、最高地点まで誰1人とも会いませんでした。聞こえるのは鳥の鳴き声と自分の吐息のみ。田舎の山もいいですよ!それでは。
コメントありがとうございます。会社ではきち○いみたいに走っているといって笑われています。丹沢山塊は百名山でもあるのでとても人気があるんです。でも人気ルートを避けると静かなんですけどね。私も静かなトレイルが好みです。今回のルートの残り8kmくらいは、誰にも会わずに静かなトレランになり、本当にリフレッシュできました。