2025年は、複数回に分けて九州を一周するロングライドに挑戦している。
11月12日から25日までの14日間、熊本駅を出発し、福岡県・佐賀県南部を経て長崎駅までを走破した。
本記事では、その第三弾となる旅の日々を綴っていく。
DAY10:2025年11月21日(金)
小浜 → 長崎
移動距離:55km(累計540km)
累積標高差:792m(累計4,553m)
小浜温泉から、旅の終着点へ
小浜温泉を後にし、この旅の最終目的地である長崎市街地を目指した。国道251号をひたすら辿ればよいのだが、目の前に現れた登り坂を前に、少しでも楽をしようと海岸線の脇道を選んだ。
海沿いの道は確かに快適だったが、平地の少ない長崎県らしく、その恩恵は長くは続かない。やがて道は途切れ、仕方なく国道へ戻る。すると案の定、アップダウンの連続が待ち構えており、体力だけでなく気力まで削られていくのを感じた。
丘陵地の広大な畑地に囲まれた「道の駅 251いいもりじゃがーロード」で小休止を取った。そこに設えられていたサイクルラックは、ステンレスのヘアライン仕上げが印象的で、これまで見てきた中でも最も美しいものだった。自転車を深く理解する人が関わっているのだろうと、自然に想像させられた。
チリンチリンアイスでひと息
道中、長崎名物「チリンチリンアイス」の本社兼直売所を見つけ立ち寄った。創業65年、バラの花のように盛り付けられるのが特徴だ。どこか懐かしく、やさしい甘さで、疲れた身体に染み渡った。
坂の街・長崎へ
やがて今回の旅の終着点、長崎市内へ到着した。街は想像以上に坂だらけで、その独特の景観に圧倒される。
まず訪れたのはシーボルト記念館。医師であり博物学者であった彼は、日本の文化や自然をヨーロッパへ紹介する一方で、国外持ち出しが禁じられていた地図などを持ち出そうとして発覚し、国外追放となる「シーボルト事件」を起こした人物でもある。その波乱に満ちた人生に、しばし思いを巡らせた。
龍馬ゆかりの地を巡る
駐輪場所を探して自転車を置き、そこからは徒歩での観光となった。階段を何段も登り、亀山社中記念館、龍馬のぶーつ像、風頭公園展望台を巡り、最後に坂本龍馬像へと向かった。
龍馬はどんな未来の日本を見据えていたのだろうか。そんなことを考えながら坂を下り、眼鏡橋を見物してから宿へと向かった。
旅の終わりに、長崎の味を
夕食は居酒屋に入った。ヒラマサの刺身、鯨の盛り合わせ、甘鯛の煮付け。〆は五島うどん。長崎の味を存分に堪能した。

最終目的地に辿り着いた安堵感ゆえか、それとも単純な疲労のせいか。今日の酒は、ひときわよく回った。






