2025年は、複数回に分けて九州を一周するロングライドに挑戦している。
11月12日から25日までの14日間、熊本駅を出発し、福岡県・佐賀県南部を経て長崎駅までを走破した。
本記事では、その第三弾となる旅の日々を綴っていく。
DAY6:2025年11月17日(月)
嬉野→ 鹿島→ 太良 → 九州七つ目の県・長崎県入り → 諫早
移動距離:75km(累計328km)
累積標高差:564m(累計1,872m)
嬉野名物・とろける湯豆腐で始まる朝
嬉野温泉の宿で迎える朝。朝食には名物の嬉野温泉湯豆腐が並んだ。温泉水で豆腐を煮るのが特徴で、アルカリ性の湯によって豆腐の表面が溶け、ふわふわでとろとろの食感へと変わる。 箸で持ち上げるのも難しいほど柔らかく、口に入れると優しく溶けていく。旅の朝にふさわしい、穏やかで贅沢な食体験だった。
白壁の町並みをたどる――塩田津と肥前浜宿
宿を後にし、まず向かったのは塩田津。ここは長崎街道の宿場町であり、有明海の干満差を利用した川港として栄えてきた町だ。白壁の家々が整然と並び、かつての商人町の面影を色濃く残している。
続いて訪れたのは、肥前浜宿の酒蔵通り。酒蔵が立ち並ぶこの通りには、歴史的な建物が今も数多く残り、静かで落ち着いた雰囲気が漂っていた。
佐賀随一のパワースポット、祐徳稲荷神社へ
その後、日本三大稲荷のひとつである祐徳稲荷神社を参拝した。佐賀県随一のパワースポットとして知られ、山腹に建つ朱色の社殿は圧倒的な存在感を放っていた。
有明海の干満差を体感する――干潟と海中鳥居
道の駅・鹿島で小休止を取った。目の前には、有明海特有の広大な干潟が広がっていた。しばらく眺めていると、干潟の中からムツゴロウらしき生き物が姿を現し、自然の豊かさを実感させてくれる。
次に向かったのは、大魚神社の海中鳥居。満潮時には海に浮かぶように見える鳥居だが、この時は干潮。最奥の鳥居まで歩いて行けるほど、海は大きく姿を変えていた。有明海の干満差の大きさを、身をもって体感する瞬間だった。
長崎県入り、諫早で旅の余韻を味わう
佐賀県を後にし、九州七つ目の県となる長崎県へ入る。諫早では「自然干陸地フラワーゾーン」でコスモス祭りが開催されており、300万本ものコスモスが一面に咲き誇っていた。その光景は圧巻で、思わず足を止めて見入ってしまった。
宿のチェックインまで時間があったため、諫早眼鏡橋を訪れる。江戸時代後期に本明川に架けられた石橋で、日本で初めて国の重要文化財に指定された石橋として知られている。二連アーチの美しい曲線を眺めていると、静かに時が流れていくように感じられた。
夕食は、諫早名物の「楽焼うなぎ」を求めて繁華街へ。焼き上げたうなぎを楽焼の器で蒸すことで、ふっくらとした食感に仕上がる。とろけるような舌触りで、旅の一日を締めくくるにふさわしい一品であった。




