2025年は、複数回に分けて九州を一周するロングライドに挑戦している。
11月12日から25日までの14日間、熊本駅を出発し、福岡県・佐賀県南部を経て長崎駅までを走破した。 本
記事では、その第三弾となる旅の日々を綴っていく。
DAY3:2025年11月14日(金)
大牟田 → 柳川 → 久留米
移動距離:45km(累計138km)
累積標高差:78m(累計875m)
矢部川大橋、思わず足を止めた理由
大牟田から柳川へ向かう道中、ひときわ目を引く美しい橋が現れた。気になって調べてみると、それは「矢部川大橋」であった。 主塔間距離261mを誇り、コンクリート製斜張橋としては日本一の長さを持つという。
何気ない道中にも、こうした“日本一”がさりげなく存在している。それに気づけるのが、ゆっくりと進む自転車旅の面白さである。
水郷・柳川で過ごす、ゆるやかな時間
水郷の町・柳川に到着。今回楽しみにしていたのが「柳川川下り」。
受付を済ませ、集合時間まで少し余裕があったため、三柱神社を参拝することにした。しかし、拝殿までの距離が予想以上にあり、最後は走る羽目に。結果、集合時間ギリギリでの到着となった。
どんこ舟に揺られながら、船頭さんの案内や歌を楽しみ、約1時間のんびりとした時間を過ごす。水面すれすれの目線で眺める柳川の街並みは、陸から見る景色とはまったく異なる表情を見せてくれた。
立花家の美意識に触れる
沖端町で下船後、旧柳川藩主立花邸「御花」を見学。「松濤園」「西洋館」「大広間」などの文化財が並ぶ中、とりわけ大広間から望む庭園は、名勝の名にふさわしく、思わず息をのむ美しさであった。
立花家史料館では、初代藩主・立花宗茂の甲冑を目にした。戦国時代の甲冑は、戦闘に対応するための実用性だけでなく、意匠を凝らした個性も重視されていたという。そこには、武家としての美意識や心意気が表れているように感じられた。
昼食は柳川名物の「うなぎのせいろ蒸し」。 ふっくらとしたうなぎに、独特の甘辛いタレが絡み、まさに絶品だった。
久留米グルメには、焼き鳥とラーメン
その後、本日の宿泊地である久留米へ向かう。 久留米グルメといえば、焼き鳥と久留米ラーメンは外せない。
久留米市は、人口1万人あたりの焼き鳥店数が全国一を誇り、「焼き鳥日本一の街」を掲げている。
ご当地ならではの一品が、「ダルム」と呼ばれる豚の小腸。皮はパリッと香ばしく、脂の部分を噛むとジュワッと旨味が広がった。
そして本日の締めは、久留米ラーメンの名店「大砲ラーメン本店」。あまりの美味しさに、気づけばあっという間に完食していた。
……今日も食べ過ぎた。 しかし、食は旅の重要な要素のひとつ。走るために食べ、土地を知るために味わう。できる限り、その土地ならではの美味しさを楽しみたいものである。








