2025年は、複数回に分けて九州を一周するロングライドに挑戦している。
11月12日から25日までの14日間、熊本駅を出発し、福岡県・佐賀県南部を経て長崎駅までを走破した。
本記事では、第三弾となる旅の日々を綴っていく。
DAY2:2025年11月13日(木)
熊本 → 山鹿 → 福岡県入り → 大牟田
移動距離:79km(累計93km)
累積標高差:694m(累計797m)
雨に翻弄される出発、フェンダーのありがたみを知る
朝から台風の影響で小雨が降り続き、気分もなかなか上がらない。 さらにナビの初歩的なミスで自動車専用道路へ向かってしまい、大きく遠回りする羽目になった。これも雨のせいだと思いたい。
ただ、雨のライドでは装着していたフェンダーのありがたみを改めて実感する。 水や砂、泥の跳ね返りを防ぎ、靴まで濡れにくくしてくれるその頼もしさに、思わず感心した。
西南戦争最大の激戦地・田原坂を訪ねて
最初の目的地は、西南戦争最大の激戦地・田原坂。熊本市田原坂西南戦争資料館は非常に見応えがあり、17昼夜にわたって激しい戦闘が繰り広げられた歴史を学ぶことができた。
慰霊碑の前では、自然と手を合わせる。 再現された弾痕の残る家屋からは、当時の戦いの凄まじさが、静かに、しかし確かに伝わってきた。
宿場町の記憶が残る山鹿、歴史と文化を巡る
続いて、熊本県北部の山鹿へ向かった。豊前街道沿いの宿場町として栄えた歴史を持ち、現在も風情ある町並みが残っている。
明治43年に建てられた芝居小屋・八千代座では、色鮮やかな天井広告画や舞台下の奈落など見どころが多く、時間をかけてじっくりと見学した。
山鹿灯籠民芸館は、大正14年に建てられた旧安田銀行山鹿支店の建物を活用した施設である。 和紙と糊だけで作られる山鹿灯籠が国の伝統的工芸品であることを、ここで初めて知った。
毎年8月15日・16日に開催される「山鹿灯籠まつり」で、千人の女性が舞い踊る「千人灯籠踊り」を、いつかこの目で見てみたいと思う。
山鹿温泉・さくら湯で雨と疲れを洗い流す、そして福岡県へ
山鹿温泉・さくら湯は、江戸時代の建築様式を再現した九州最大級の木造温泉施設だ。 雨でベタついた身体を、じんわりと温かい湯がやさしく癒してくれた。
午前中の雨も午後には上がり、ここで気持ちまで完全にリフレッシュできた。
その後、県境を越えて熊本から福岡へ。 ここで熊本県とはお別れである。これまでに見てきた風景や、熊本での体験を思い返しながら、静かにペダルを踏み、県境を越えた。
近代日本を支えた遺構、三池炭鉱・万田坑を歩く
旅の締めくくりは、三池炭鉱・万田坑。世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の一つだ。
明治35年から平成9年の閉山まで、三池炭鉱の中核として稼働し続けた遺構は、日本の近代化を牽引してきた歴史を、今も静かに伝えていた。







