2025年は複数回に分けて九州を一周するロングライドに挑戦している。その第二弾の記録をお届けする。7月22日から8月4日までの14日間、鹿児島県・志布志港から熊本までを走破。総走行距離は955km、累積標高差は9,560mに及んだ。
本日のハイライトは桜島一周ライド。台風の影響により雨が降ったかと思えば、日差しが照りつける不安定な空模様。桜島山頂の雲は晴れず、ついにその全貌を拝むことはできなかった。
DAY4:2025年7月25日(金)
垂水市→桜島一周→霧島市泊
移動距離:86km(累計328km)
獲得標高:855m(累計3,826m)
有村溶岩展望所|雲に隠れた桜島山頂
まず有村溶岩展望所へ向かった。駐輪場の地面には砂ではなく火山灰が積もっており、活火山の島であることを実感した。整備された遊歩道を歩き、自然の脅威を肌で感じた。
天候が優れないため、湯之平展望所行きは取り止めにした。標高373mから間近に眺める桜島山頂の姿を見られなかったのは心残りだ。
赤水展望広場|長渕剛オールナイトライブの聖地
次に赤水展望広場の「叫びの肖像」へ。2004年、74,000人もの観客を集めた長渕剛の“伝説の桜島オールナイトライブ”の地。ファンでなくとも胸が熱くなる場所である。
桜島フェリー|鹿児島市民の足、24時間運航
桜島港にも立ち寄った。桜島港と鹿児島港を結ぶフェリーは、3.5kmを15分で運航し、しかも24時間体制であることに驚いた。まさに地域の生活インフラといえる。
月讀神社参拝|桜島の総鎮守と月の神信仰
その後、島の総鎮守である月讀神社に参拝。火山と共に生きる人々が、月の神に災難除けと豊穣を祈ってきた歴史ある社である。
黒神埋没鳥居|大正大噴火が残した火山灰の爪痕
黒神埋没鳥居では、1914年の大噴火で一日で2mも積もった火山灰の爪痕を目の当たりにし、自然の猛威を思い知らされた。
桜島一周約35kmを走り終える頃、激しい雨に見舞われた。
道の駅たるみず|ブリとカンパチの海鮮丼を堪能
昼食は道の駅たるみずで、ブランド魚「ブリ大将」と「海の桜勘」の海鮮丼を味わった。暑さで食欲が落ちても、酢飯はなぜか食が進む。見た目が似ているブリとカンパチだが、味の違いは舌でしっかり感じられた。
天気予報を確認し、雨をやり過ごすか先に進むか悩んだ末、濡れたまま先へ進むことを選んだ。この先でさらに土砂降りの雨が待っていた。
黒酢の里|壺造りの伝統文化に触れる
最後に訪れたのは霧島市福山町の黒酢ガーデン。江戸時代から続く壺造りの黒酢文化に驚嘆した。屋外に大量の壺が整然と並ぶ光景もまた美しかった。
本降りの雨を超えて|霧島市内の宿泊地へ
雨が上がった後、霧島市内の宿泊地に予定より1時間早く到着。すぐにコインランドリーで洗濯乾燥を済ませたのはいうまでもない。