2025年は複数回に分けて九州を一周するロングライドに挑戦している。今回お届けするのは、その第二弾の記録。7月22日から8月4日までの14日間、鹿児島県・志布志港から熊本まで、総走行距離955km、累積標高差9,560mを走り抜けた。
DAY1は、東京から新幹線輪行で大阪へ移動し、南港から志布志港行きフェリーに乗船。大阪の灼熱、勤務時代の懐かしい街並み、そして淡路島の夕陽と明石大橋の絶景──。真夏の九州自転車旅は、こうして幕を開けた。
DAY1:2025年7月22日(火)
都内→品川駅→(新幹線輪行)→新大阪駅→心斎橋→大阪南港〜(鹿児島・志布志行フェリー)→フェリー泊。
移動距離:37km(累計 37km)
累積標高差:98m(累計 98m)
灼熱の大阪から旅がスタート
エアコンの効いた室内から一歩出れば、そこは真夏35度の世界。
亜熱帯化が進む日本。どこへ行っても暑さからは逃れられないのかもしれない。南国を走るなら、あえて真夏を体験してみたい──そんな軽い気持ち、そして怖いもの見たさもあった。だが、出発日が近づくにつれ、連日の猛烈な暑さに気持ちは揺らいでいった。
「なぜこの季節を選んだのか」と自問する。それでも、やると決めた以上やり遂げたい──答えはそれだけだ。
新幹線輪行を終え、新大阪駅構内で自転車を組み立てるだけで汗が噴き出す。狂ったような暑さが全身を包み込んだ。
勤務時代を思い出す御堂筋と戎橋
少し寄り道して御堂筋と戎橋へ。大阪勤務時代、庭のように通ったエリアだ。 しかし今はインバウンド観光客であふれ、当時では想像できなかった光景が広がっている。
大阪南港から志布志港へ、15時間の船旅
フェリーターミナルには余裕をもって到着。志布志港までは583km、約15時間の船旅だ。
自転車は毛布を敷いた床に置かれ、船室はプライベートベッド。平日だからか、隣室も空いていて快適な時間を過ごせた。
夕陽と明石大橋が彩る旅の幕開け
淡路島に沈む夕陽と、雄大な明石大橋。 「やっぱり来て良かった」と思える瞬間があるから、旅はやめられない。明朝には九州再上陸。九州一周自転車旅の第二弾の本格スタートに向け静かに気持ちを整えた。