2025年4月9日から22日までの13日間、九州を一周する自転車旅に出た。
今回の旅はその第1弾として、新門司港(福岡)から志布志港(鹿児島)まで、約900kmを走り抜けた記録をお届けする。
DAY4:2025年4月12日(土)
山国町発 → 一目八景展望台 → 龍岩寺 → 宇佐市平和資料館 → 大分県立歴史博物館 → 宇佐神宮 → 昭和の町 → 昭和ロマン蔵 → 豊後高田市内泊。
移動距離:83.2km (計:241.3km)
累積標高差:787m (計:1,573m)
早朝は気温一桁台と手がかじかむ程の寒さ。ヒルクライム気味のルートを進み、深耶馬渓へ。旅は4日目にして、より一層、九州の奥深さを感じさせてくれる日となった。
360度の絶景・一目八景
まず訪れたのは、「一目八景展望台」。その名の通り、一目で八つの峰を望む絶景スポット。展望台に立てば、360度の渓谷美が眼前に広がり、思わず息を呑む。
まさに「深耶馬渓」の名にふさわしい、深く切り立った谷と緑の織りなす絶景だった。
龍岩寺と静寂の時間
宇佐の市街地を目指す途中に「龍岩寺」へ。断崖絶壁の窪みの中に建造された奥院礼堂は日本三大投入堂とされている。
堂内に収められた三尊仏とともに重要文化財。静寂に包まれた山中の古刹。訪れる者の足を自然と止めさせるような空気をまとっていた。
宇佐市平和資料館と“永遠の0”
次に訪れたのは、「宇佐市平和資料館」。ここには、映画『永遠の0』で使用された零式艦上戦闘機二一型の実物大模型が展示されている。
再現度の高さに驚かされると同時に、戦争の記憶と平和の重みを改めて感じた時間だった。
からあげの聖地・宇佐で至福の味
宇佐市といえば、「からあげ専門店発祥の地」。
その中でも名店として知られる「からあげ太閤」へ。注文してから揚げるスタイルで、10分後に受け取り。熱々、ジューシー、そしてしっかり味の染みたからあげは、思わずビールが欲しくなるほどの絶品!「グランプリ常連」の看板は、伊達じゃなかった。
全国八幡社の総本宮・宇佐神宮
午後は、日本全国に4万社以上ある八幡社の総本宮、「宇佐神宮」へ。
その広大な境内と荘厳な雰囲気に圧倒されつつも、どこか落ち着く空気に包まれていた。歴史ある神社を歩くと、身体も心も自然と整うように感じる。
昭和にタイムスリップ
本日の終着地は、豊後高田市。
市内にある「昭和の町」は、まるで時が止まったかのような昭和の町並みがそのまま残されている。どれも懐かしさを感じさせる。
「昭和ロマン蔵」では、当時の暮らしぶりや玩具、ポスターなどが所狭しと展示されており、完全に昭和にトリップした気分に。
懐かしさと発見が詰まった、心温まるひとときだった。