北海道一周4,000km・49日間の自転車旅日記。
北の大地に広がる豊かな自然、歴史、文化、食との出会いを綴る。
【期間】2023年7月25日〜9月11日(49日間)
DAY47:2023年9月9日(土)
アポイ山麓ファミリーパークキャンプ場 発→様似等澍院→道の駅みついし→静内の宿泊施設(泊)
DAY47移動距離61km
累積移動距離3,950km
韓国人サイクリストとの三たびの再会
北海道一周の旅も、いよいよ残すところあと2日。
この日は午後から雨予報だったため、予定を変更して新ひだか町・静内のビジネスホテルに宿泊することにした。
正直、もう雨の中のライドやキャンプ泊は十分味わった。
そんな中、根室の納沙布岬で出会った韓国人サイクリストと、これが3度目の再会。
彼の愛車は SURLY DISC TRUCKER。タイヤは自分と同じ SCHWALBE BIG APPLE。
装備も走り方も、旅のスタイルは人それぞれ。国は違えど、お互いの「自転車旅への価値観」をリスペクトし合えるのが心地よい。
蝦夷三官寺、ついに制覇
本日の観光は、「蝦夷三官寺」のひとつ様似等澍院のみ。
蝦夷三官寺とは、江戸幕府が1804年に松前藩を介して建立した3つの寺院――伊達の有珠善光寺、厚岸の国泰寺、そしてこの様似等澍院を指す。
この旅で三ヶ所すべてを訪れ、無事コンプリート。
自転車旅だからこそ、こうした点と点を線で結べる達成感がある。
雨を避けて、国際トレイン結成
寄り道で一度彼と別れたが、すぐに追いつき、自然と一緒に走ることになった。
雨が降る前に一刻も早く距離を稼ぎたいという思いは共通していた。
並走できる区間では、拙い英語ながらも会話を交わしながらのライド。言葉は完璧でなくとも、気持ちは十分伝わる。
約60kmを3時間半で走破。彼はこの先さらに北を目指すため、ここで別れた。別れが少し寂しく感じるのは、それだけ良い時間だった証だ。
明日、ついに最終日へ
残す距離はわずか96km。
苫小牧港フェリーターミナルを目指して、いよいよ北海道一周のゴールテープが見えてきた。