北海道一周4,000km・49日間の自転車旅日記。
北の大地に広がる豊かな自然、歴史、文化、食との出会いを綴る。
【期間】2023年7月25日〜9月11日(49日間)
DAY34:2023年8月27日(日)
紋別市内の宿泊施設 発→初代ガリンコ号→カニの爪オブジェ→道の駅愛ランド湧別→道の駅サロマ湖→サロマ湖ワッカネイチャーセンター→ワッカ原生花園→花の聖水ワッカの水→ところ遺跡の館→ところ遺跡の森→網走刑務所→網走市内の宿泊施設(泊)
DAY34移動距離125km
累積移動距離2,721km
スクリューで氷を割る「初代ガリンコ号」
紋別市海洋公園に展示されている流氷砕氷船「初代ガリンコ号」。
船体の前方には、存在感抜群の巨大スクリュー(アルキメディアン・スクリュー)が4本装備されている。
その名の通り、20〜50cmの流氷を割って突き進む仕組みだという。
「アルキメディアン・スクリュー」という響きもどこかロマンを感じさせる。
近くには、12mの巨大な「カニの爪オブジェ」も。
かつて流氷の海に浮かんでいたという話もユニークだ。
北海道旅人の味方、セイコーマート
「セイコーマートたかだ中湧別店」に立ち寄る。
この店舗にはイートインスペースがあり、ホットシェフやカフェメニューも充実。
北海道のローカルコンビニでありながら、地方の小さな町にも展開されていて本当に助かる存在だ。
見慣れたオレンジの看板に、今日もほっとする。
サロマ湖とワッカ原生花園の絶景サイクリング
本州の湖とは趣の異なるサロマ湖は、オホーツクブルーと呼ばれる澄んだ青色が印象的。
そこに隣接する「ワッカ原生花園」は、幅200〜700m、長さ20kmにわたって広がる日本最大の海岸草原。
300種類以上の花々が咲くという、まさに“花の道”。
この花園内を、ワッカネイチャーセンターから「ワッカの水」まで、片道5km・往復10kmほどをサイクリング。
サロマ湖とオホーツク海に挟まれた砂州の一本道は、まるで風景の中を泳いでいるような心地よさだった。
常呂遺跡とオホーツク文化
続いて訪れたのは、「遺跡の館」と「常呂遺跡の森」。
オホーツク文化、擦文文化、縄文文化など、各時代の文化が交錯した北海道ならではの歴史が学べる場所だ。
特に印象的だったのは、2,000基以上あるといわれる竪穴住居跡と墳墓群。
復元された住居を見学しようと森に入ったが、蚊の猛攻に遭い早々に退散。夏の訪問には虫除け対策が必須だ。
ロコ・ソラーレの拠点「常呂カーリングホール」
「アドヴィックス常呂カーリングホール」は、日本最大級のカーリング専用施設。
ここが、オリンピックメダリスト「ロコ・ソラーレ」の練習拠点でもある。
若者との出会い、笑いながらの並走
サロマ湖、能取湖、網走湖をつなぐ「オホーツク自転車道」は、旧鉄道跡を活用した快適なサイクリングロード。
途中、同じく北海道一周中の若者と出会い、自然と並走することに。
旅の苦労や笑える出来事を語り合いながら走るうち、疲れも吹き飛ぶ。
こういう出会いが、長旅を豊かにしてくれる。
名残惜しくも、網走市内で別れることとなった。