北海道一周4,000km・49日間の自転車旅日記。
北の大地に広がる豊かな自然、歴史、文化、食との出会いを綴る。
【期間】2023年7月25日〜9月11日(49日間)
DAY33:2023年8月26日(土)
枝幸町内の宿泊施設 発→道の駅おうむ→日の出岬→道の駅おこっぺ→オムサロ原生花園→紋別市内の宿泊施設(泊)
DAY33移動距離103km
累積移動距離2,596km
オホーツクブルーを追って
朝、枝幸町のホテルを出発。
この日も引き続き、オホーツク海沿いを南下するコース。
道中は、牧草地と海岸線が交互に現れる単調な風景。
それでも、緑と青が織りなすコントラストの美しさにハッとさせられる瞬間がある。
静かな雄武港の漁船群や、「日の出岬」から見下ろすオホーツク海の透明な青色。
言葉少なに景色を受け止めながら、淡々とペダルを回す。
道北とは思えぬ酷暑
このところ涼しい日が続いていたが、今日は一転して猛暑日。
興部町内の電光掲示板に表示された気温はなんと33℃超。
海風はあるものの、日差しが強く、体力がじわじわと削られていく。
木陰や道の駅を見つけてはこまめに休憩し、水分と塩分の補給を繰り返す。
ライダーとの一瞬の交流
道北に入ってから、対向車線を走るライダーたちとすれ違いざまに挨拶を交わす機会が増えた。
親指を立てたり、手を軽く挙げたり、ヘルメット越しに会釈をしたり——。
もちろん全員ではないが、それでも一瞬のジェスチャーに込められた旅人同士の連帯感がうれしい。
こちらも手を挙げて返す。たとえ一瞬でも、気持ちがふっと軽くなる交流だった。
オムサロ原生花園、季節の狭間
紋別市手前で立ち寄った「オムサロ原生花園」。
海岸線に沿って約5km、50種類もの草花が咲くという原生花園だが、花の盛りは過ぎていたようだった。
シーズンを逃したとはいえ、自然の静けさと広がる空が心地よい。
ピークの頃にもう一度来てみたいと思わせる場所だった。
雨予報で翌日の予定変更
明日午後は激しい雨の予報が出ている。
当初はサロマ湖畔のキャンプ場に泊まる予定だったが、急きょ変更。網走市内のホテルを予約した。
天候や体調に応じて、柔軟にプランを見直すこと。
長旅ではそれが意外と重要だということを、日々の経験から学びつつある。
食欲より回復優先
この日は暑さに完全にバテてしまい、夕食時にもあまり食欲が湧かなかった。
それでも何かは口に入れようと、さっぱりとした海鮮丼を選んだ。疲れた体にはちょうどいい優しい味だった。