北海道一周4,000km・49日間の自転車旅日記。
北の大地に広がる豊かな自然、歴史、文化、食との出会いを綴る。
【期間】2023年7月25日〜9月11日(49日間)
DAY31:2023年8月24日(木)
沓形岬公園キャンプ場 発→仙法志御崎公園→オタトマリ沼→沼浦展望台(白い恋人の丘)→寺島菓子店→利尻島郷土資料館→鴛泊港フェリーターミナル→利尻富士温泉→鴛泊港フェリーターミナル→(フェリー)→稚内フェリーターミナル→稚内市内のホステル(泊)
DAY31移動距離46km
累積移動距離2,362km
利尻島一周ライドの後半戦スタート
朝6時、モーニングコーヒーを一杯飲んでから、沓形岬公園キャンプ場を出発。
まずはお決まりのセコマで朝食を済ませる。
向かったのは利尻島最南端の「仙法志御崎公園」。
ここからは利尻山の険しい南面を望めるはずだったが、あいにく山頂は厚い雲に覆われていた。
沿岸ではウニ漁の舟が揺れる中、漁師が片足で器用にバランスを取っている姿が印象的だった。
こうした日常に、島の暮らしの息づかいを感じる。
展望地でも姿を隠す利尻山
続いて訪れたのは、利尻島最大の湖「オタトマリ沼」。
利尻富士の姿が湖面に映る絶景スポットとして知られているが、この日もやはり山頂は見えず。
「白い恋人の丘(沼浦展望台)」でも同様。
連日の曇天続きに、「これほどツキがないとは」と苦笑いするしかない。
島の小さなご褒美
島東部の小さな集落・鬼脇にある「寺島菓子店」で名物の「利尻プリン」を味わう。
まったりとした濃厚な味わいで、ホッと一息つく時間。
空き瓶を返却すると20円が返金されるというシステムにも、どこか昭和の風情があった。
続いて訪れたのは、大正時代の旧村役場を活用した「利尻島郷土資料館」。
漁業や生活道具、かつての島の暮らしを静かに伝えてくれる空間。観光名所ではないが、心に残るひとときだった。
再び迫る落雷の恐怖
午後になるにつれ、空模様が急変。天気予報の通り、雨雲が立ち込め始める。
当初は「野塚展望台」や「姫沼」も訪れるつもりだったが、雷の気配を感じて観光を断念。鴛泊港のフェリーターミナルを目指してペダルを踏む。
港まで残り数キロというところで空が真っ暗に。
そしてポツポツと降り出した雨。旅の前半に奥尻島で体験した落雷の恐怖がフラッシュバックする。
すぐにフェリーターミナルへ避難。土砂降りと雷をギリギリで回避できた。
港で過ごす雨宿りの時間
雨が弱まるまで、フェリーターミナルで時間を潰す。
昼食はターミナル前の食堂で「利尻海藻ラーメン」をいただいた。
利尻昆布の出汁が効いたスープが絶品だった。
近くの「利尻富士温泉」へも足を運び、汗を流す。
同時にコインランドリーで洗濯も済ませ、溜まっていた疲れと荷物のリセット。
利尻島を後に、再び稚内へ
17:40発のフェリーで鴛泊港から稚内港へ。
到着は19:20。
夜は稚内市内のホステルに宿泊。
明日も雨予報のため、キャンプからホテル泊へと予定変更。その分、早朝出発に備えて4:30起床・5:30スタートと決め、早めに就寝することにした。
正直、雨の中を走ることを思うと、気分はかなり重い。