北海道一周4,000km・49日間の自転車旅日記。
北の大地に広がる豊かな自然、歴史、文化、食との出会いを綴る。
【期間】2023年7月25日〜9月11日(49日間)
DAY24:2023年8月17日(木)
富良野市内の民宿 発 → ファーム富田 → 四季彩の丘 → 新栄の丘展望公園 → 三愛の丘展望公園 → 北西の丘 展望公園 → ケンとメリーの木 → セブンスターの木 → 旭川市博物館 → 旭川市内の宿泊施設(泊)
DAY24移動距離69km
累積移動距離1,857km
台風の影響で予定を変更
台風7号の接近に伴い、この日は天候に翻弄される一日となった。
出発は雨が上がった午前7時半。予定していた「十勝岳温泉露天風呂」と「美瑛の青い池」は、安全を考慮して断念した。
虹色の花畑と刈り取られたラベンダー
まず訪れたのは「ファーム富田」。見渡す限り広がる花畑はまるで絵画のよう。彩り豊かな花々が、台風接近の重苦しい空気を一瞬忘れさせてくれる。
ただし、目当てのラベンダーはすでにほとんど刈り取られた後で、見頃のピーク(7月末)を過ぎていたのが少し残念だった。
美瑛の丘を吹き抜ける強風ライド
続いて、美瑛の丘を巡る。「四季彩の丘」「新栄の丘展望公園」「三愛の丘展望公園」「北西の丘展望公園」、さらに「ケンとメリーの木」「セブンスターの木」など、有名なビュースポットを次々と訪れた。
どこまでも広がるなだらかな丘陵と、農作物が織りなすパッチワークのような風景。美瑛らしい絶景が続く。
しかし、風速10mを超える強風に自転車のハンドルが何度も煽られ、正直、恐怖を感じる場面もあった。翌日に予定していた旭岳登山も天候不良のため断念。テント泊もやむなく中止し、旭川市内のビジネスホテルを目指すことにした。
旭川を知る一歩として博物館へ
その土地を深く知るには、博物館に勝る場所はない。
旭川到着後、「旭川市博物館」を訪れた。ここではアイヌ文化や地域の自然、歴史に関する展示が豊富に揃い、特にアイヌの生活道具や住居の再現展示は迫力があった。
都市観光とは一線を画す、知的な旅のひととき。
地元名物・塩ホルモンで疲労回復
夜はご当地グルメ「塩ホルモン」の名店「炭や」へ。
開店前から行列ができる人気ぶりに少々焦ったが、なんとか席を確保。店内は煙が立ちこめ、いかにも“焼肉の名店”という雰囲気。
ビールを片手に、塩ダレで味付けされたぷりぷりのホルモンを焼き上げ、口に運ぶ。旅の疲れも忘れる美味しさだった。久々にしっかり食べて、しっかり飲んだ夜。