高松駅を起点・終点とする約1,400km、22日間の四国一周自転車旅日記。四国の自然、歴史、文化、食に触れた日々を綴る。
期間:2024年10月1日〜10月22日(22日間)
DAY20:2024年10月20日
丸亀市内発〜第75番札所 総本山 善通寺〜乃木館(陸上自衛隊 善通寺駐屯地資料館)〜高灯籠〜金刀比羅宮〜旧金毘羅大芝居(金丸座)〜満濃池〜国営讃岐まんのう公園〜丸亀市内泊。
DAY20移動距離69km(計1,415km)
DAY20累積標高差737m(計11,864m)
空海の誕生地・善通寺
第75番札所「総本山 善通寺」は、空海(弘法大師)が807年に創建した真言宗善通寺派の総本山。ここは、空海の生誕地でもある。
御影堂の地下にある「戒壇めぐり」は、全長約100mの真っ暗な通路を手探りで進む精神修養の道場。無音・無光の中、自分と向き合う貴重な時間となった。
元祖ぶっかけうどん&しょうゆうどん
昼食は、讃岐うどんの代表格「ぶっかけうどん」と「しょうゆうどん」の元祖を名乗る名店をハシゴ。
「山下うどん」と「元祖しょうゆうどん 小縣家」、どちらも名に恥じぬ味わいだった。
食べ方や出汁、薬味に店のこだわり。それぞれに違いがあり、讃岐うどんの奥深さと食文化の豊かさを実感した。
一生に一度はこんぴらさん参り
「金刀比羅宮」の御本宮まで石段785段、さらに奥社までは合計1,368段。トレイルランで鍛えた脚力を活かし、迷わず奥社まで登ってきた。
江戸時代中期には、「一生に一度はこんぴら参り」といわれるほど、多くの人々が憧れた聖地だったという。
「旧金毘羅大芝居(金丸座)」は、1835年に建てられた日本最古の現存する芝居小屋。今も歌舞伎公演などが行われており、当時の舞台装置や客席の雰囲気がそのまま残っている。
空海ゆかりの満濃池
日本最大級の灌漑用ため池「満濃池」。決壊したこの池を、唐で学んだ土木技術を活かして空海が修築したという。その偉業の跡を、この目で見られたことに感慨を覚える。
真っ赤に染まるコキア
「国営讃岐まんのう公園」では、ちょうど6000本のコキアが紅葉の見頃を迎えていた。真っ赤に染まった光景は圧巻。和名は「ほうき草」。その名のとおり、昔は茎を乾かしてほうきにしていたという。週末ということもあり、多くの人で賑わっていた。
骨付鳥一鶴 丸亀本店へ
夕食は、丸亀名物「骨付鳥」。創業70年の老舗「骨付鳥一鶴 丸亀本店」へ。関東圏にも支店はあるが、やはり本店で味わいたい。
骨付鳥には「親鳥」と「雛鳥」の2種類がある。親鳥は噛むほどに旨味がにじみ出る濃厚な味わい。雛鳥はやわらかくてジューシー。旅の中で何度も食べ比べたが、今ではすっかり親鳥派になった。