高松駅を起点・終点とする約1,400km、22日間の四国一周自転車旅日記。四国の自然、歴史、文化、食に触れた日々を綴る。
期間:2024年10月1日〜10月22日(22日間)
DAY13:2024年10月13日
宿毛市内発〜第40番札所 観自在寺〜紫電改展示館〜名勝 天赦園〜宇和島市立伊達博物館〜宇和島城〜宇和島市内泊。
DAY13移動距離77km(計905km)
DAY13累積標高差751m(計7,362m)
最強の戦闘機 紫電改
ゼロ戦の後継として終戦間際に開発された、最強の戦闘機・紫電改。
愛媛県・愛南町にある「紫電改展示館」では、日本に現存する唯一の紫電改が展示されている。
1978年、久良湾の海底で発見され、引き上げられた機体には銃弾の痕が生々しく残る。傷ついた機体が物語るのは、空の勇ましさではなく、戦争の悲惨さだった。
宇和島伊達家の大名庭園
「天赦園」は、宇和島藩7代藩主・伊達宗紀公が築いた池泉回遊式庭園。四季折々の草花が美しく、特に藤棚や花菖蒲の季節には見応えがありそうだ。
年齢のせいか、長旅の疲れか――庭園を歩いていると、自然と心が静まり、妙に落ち着く自分に気づいた。
現存12天守のひとつ・宇和島城
宇和島市の象徴「宇和島城」は、現存する12の天守のひとつ。1601年、築城の名手・藤堂高虎によって築かれ、1666年に現在の天守へと改修された。
独立式層塔型、3重3階の天守はコンパクトながら堂々たる佇まいで、歴史の重みを感じさせる。
宇和島の街を駆けた蒸気機関車
チェックインまでの時間つぶしに立ち寄った和霊公園で、C12型蒸気機関車を発見。これはかつて宇和島線(現・予土線)を中心に、1940年から1968年の間に実際に運行されていた車両だ。
黒煙を上げて人や物を運んでいた往時の姿が、目に浮かぶようだった。
海賊飯の宇和島鯛めし
今日のご当地グルメは「宇和島鯛めし」。もともとは海賊たちが、船上で生の鯛の切り身をご飯にのせ、醤油をかけて食べていたというのが始まりらしい。
店ごとに流儀があるようだが、今回は出汁に溶かした生卵に鯛の切り身と薬味を加え、そこにご飯を豪快にかけていただくスタイル。鯛の旨味が出汁に溶け出し、口いっぱいに海の滋味が広がった。まさに“海賊飯”、うまい!