高松駅を起点・終点とする約1,400km、22日間の四国一周自転車旅日記。四国の自然、歴史、文化、食に触れた日々を綴る。
期間:2024年10月1日〜10月22日(22日間)
DAY8:2024年10月8日
高知市内発〜はりまや橋商店街〜五台山展望テラス〜第31番札所竹林寺〜高知県立牧野植物園〜高知県立高知城歴史博物館〜高知城〜高知泊。
DAY8移動距離21km(計484km)
DAY8累積標高差292m(計3,665m)
高知市内観光の一日
高知には連泊の予定。台風や体調不良などで停滞せざるを得ない場合に備えて、日程調整用の日を8日目(高知)と17日目(松山)に設けていた。これまでは雨による一部予定変更はあったものの、概ね計画通りに進んでいる。
本日は、当初9日目午前に予定していた高知市内観光の一部を、前倒しして8日目に実施。加えて、時間に余裕があれば訪れたかった場所も行程に組み込み、市内を巡った。バックパックを外したミニマルな軽装スタイルで、自転車も快適だった。
日本初の木造アーケード
「はりまや橋商店街」は、日本初の木造アーケード街。柱や梁には高知県産の木材が使われており、経年変化による木造特有の風格が感じられる。
五台山展望テラスから高知市街を展望
「五台山展望テラス」からは、浦戸湾に注ぐいくつもの川と山々に囲まれた高知市街の絶景が広がっていた。
静寂の竹林寺
五重塔が美しい「第31番札所・竹林寺」を参拝。静寂に包まれた心落ち着く空間で、居心地の良さを感じた。
日本の植物学の父・牧野富太郎
多種多様な草花が楽しめる「高知県立牧野植物園」と「牧野富太郎記念館展示館」を訪問。日本の植物分類学を独力で切り拓いた牧野富太郎は、95年の生涯を通して現役を貫いた。採集標本は約60万点、命名した植物は2,500種以上。圧倒的な情熱と探究心を感じた。
高知城の展望は四国を代表する絶景
土佐の歴史を知るために「高知県立高知城歴史博物館」へ。優れたデザインの建築物でもある。3階展望ロビーからの高知城の展望は四国らしい絶景「四国八十八景」のひとつ。
現存天守12城の一つ高知城
高知城は、瓦や壁の色が鷹の羽に似ていることから「鷹城」とも呼ばれる。平山城であり、独立式望楼型の4重6階。江戸時代に築かれた天守が現存する、全国で12しかない現存天守の一つである。
初代藩主は、山内一豊。信長、秀吉、家康の三英傑に仕えた武将で土佐一国を手に入れた。
高知城内には、初代藩主・山内一豊の妻・千代と名馬の像がある。千代の内助の功により、一豊は大名へと出世した。名馬を購入させるために自ら大金を差し出したという逸話が残されている。
山内一豊と千代の内助ぶりを描いた司馬遼太郎の歴史小説『功名が辻』を事前に読んでいたので、城や博物館の展示物への興味や理解が高まった。
ひろめ市場でウツボのから揚げ
夜は前日に続き、ひろめ市場へ。高知には“海のギャング”と呼ばれるウツボを食べる食文化がある。見た目のインパクトに反して、ウツボの唐揚げは淡泊でクセがなく、鶏肉のようなさっぱりとした味わいだった。