高松駅を起点・終点とする約1,400km、22日間の四国一周自転車旅日記。四国の自然、歴史、文化、食に触れた日々を綴る。
期間:2024年10月1日〜10月22日(22日間)
DAY1:2024年10月1日
都内〜品川駅〜(新幹線)〜岡山駅〜(快速マリンライナー)〜高松駅〜高松シンボルタワー〜香川県庁舎旧本館及び東館〜特別名勝・栗林公園〜史跡高松城跡 玉藻公園〜香川県立ミュージアム〜高松泊。
DAY1の移動距離19.9km
DAY1の累積標高差247m
乗換3回の輪行で都内から高松へ
自転車の前後輪を外し、フレームに固定して輪行袋にコンパクトに収めた。輪行で最もつらいのは、乗り換え時の移動だ。
自転車本体に加えて、衣料品、ガジェット、メンテナンス用品などを詰め込んだバックパック類、総重量は15kg以上になる。
新幹線では、3辺の合計が160cm超250cm以内の荷物を車内に持ち込む場合は、「特大荷物スペースつき座席」の予約が必要になる。輪行袋に収めた私の自転車も特大荷物。
予約をしていても、自転車が2席分以上のスペースを占める場合や、他の乗客の荷物で特大荷物スペースが埋まっている場合は、自転車を出入口付近のスペースに置くことになる。
面倒なのは、どちら側のドアが開くか分からず、次の駅に着く前に、自転車を反対側に移動させなければならないことだ。新幹線の車内では落ち着くことができなかった。
岡山駅で快速マリンライナーに乗り換え。瀬戸大橋を渡り、午前10時半に高松駅へ到着。最寄り駅から始発で出発して、約5時間半。
高松駅前で適当な空きスペースを見つけ、自転車を組み立て、バックパック類をセット。四国一周へ向けて走り出した。
穏やかな瀬戸内海の眺望
街に着いたら、高い所からの展望を楽しみたいものだ。四国一の高さ151mの建物「高松シンボルタワー」へ。小豆島、直島、男木島、女木島など、穏やかな瀬戸内海に浮かぶ美しい島々を目の前にして、瀬戸内海の島々巡りを今回の旅のコースに加えなかったことを後悔した。
本場の讃岐うどんを堪能
香川県で楽しみにしていたのは、本場の讃岐うどん。うどん県の実力をこの舌で味わいたい。人気店の「さか枝うどん本店」へ。この日は真夏日、冷たいうどんを身体が欲していた。ぶっかけに揚げたてのちくわをトッピング。一口でこしの強さが分かる。これが本場の讃岐うどんか。美味し。うどん県恐るべし。
2軒目は、「手打十段 うどんバカ一代」。名物は釜バター。釜揚げされたうどんにバターと生卵。薬味にネギと生姜と天かす。出汁醤油をかけて混ぜ合わせる。これが美味しくないわけがない。
庭の国宝、近代建築の傑作などが見所
「香川県庁舎旧本館及び東館」は、柱、梁、庇などの日本の伝統建築様式を鉄筋コンクリートで表現した日本の近代建築の傑作。1958年竣工。世界的建築家 丹下健三の代表作の一つ。その存在感といい、ただただ美しい建築物であり美しい空間だった。
特別名勝「栗林公園」は江戸初期の回遊式大名庭園。75ヘクタールという広大な園内に6つの池に13の築山。歴代藩主が100年以上かけて完成させた。南庭と北庭の全て見るには2時間。早歩きで1時間でまわった。
日本三大水城のひとつ「史跡高松城跡 玉藻公園」へ。現在も残る国の重要文化財・艮櫓が見どころ。海とつながる堀には、鯛が群れて泳いでいた。
丸亀生まれの名物グルメ骨付鳥
名物グルメの骨付鳥を求めて、夜の繁華街へ。目当ての店は残念ながら店休日。鼻を効かせて、ふらっと焼き鳥屋へ。骨付鳥には柔らかくてジューシーな「雛鳥」と噛むほどに染み出る旨さが味わえる「親鳥」の2種類ある。
ここでは親鳥を選んだ。身が締まり、かなりの歯ごたえがあるが、噛むほどに旨味があふれ出す。まさに病みつきになる味だった。