2023年7月25日から9月11日までの49日間、北海道一周をバイクパッキングで旅した。その装備の中から、まずは「LIVING」、すなわち生活・宿泊に関わるギアを紹介する。特に今回は、計23泊におよんだキャンプ場泊において使用したテント関連の装備を中心にレビューする。
テント:MSR Freelite 1
MSRの「FREELITE 1」は、約1.1kgと超軽量なダブルウォールテントである。軽量性と居住性のバランスに優れ、北海道の多様な気候下でもストレスなく使用できた。
インナーテントはメッシュ素材で通気性に優れ、真夏の熱帯夜でもまずまず快適に過ごせた。テント内には、自転車から外したバッグ類も収納する必要があったため、フロアサイズは84cm×221cmと最小限ながら長さを重視して選択した。小柄な筆者でさえ「ギリギリ」と感じるサイズ感であり、収納物が多い場合は注意が必要である。
よくある失敗として、ペグをうっかり踏み曲げてしまうことがある。修復不能なほど変形させてしまった際は、道中での調達も視野に入れておくべきである。
重量計:1090g
インナーテント:311g
フライシート&ガイライン:323g
テント袋:69g
ポール:294g
ポール袋:11g
ペグ8本計:78g
ペグ袋:4g
グラウンドシート:Tyvec Sheet
テントの下に敷くグラウンドシートには、建材などにも使用される透湿・防水性を備えた「タイベックシート」を使用した。フロアと地面の間に1枚挟むことで、テントの耐久性と防水性を大きく高める。
重量:84g
チェア:Helinox Chair Zero With Stuff Bag
キャンプ場泊をより快適なものにする代表的アイテムが軽量チェアである。
なくても旅はできるが、あると確実に「旅の質」が変わるギアのひとつ。HELINOXのCHAIR ZEROはその最軽量モデルであり、わずか520gで確保できる快適性は、決して侮れない。設営後に座って景色を眺めたり、食事をしたりする時間の質が向上した。
重量計:520g
本体:504g
袋:16g
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