ギア選びをテーマにしたこのシリーズも第6回となった。今回は、トレイルランニングにおいて持っていると安心な「小物類」に焦点を当てる。些細に見えるが、行動の質を左右する重要なアイテムばかりである。
マルチツール
Brand:Victorinox
Item:Classic SD
スイス製のマルチツールで、スモールブレード、はさみ、爪やすり、マイナスドライバー、キーリング、爪楊枝、ピンセットの7機能を搭載している。例えばテーピングテープを切る、トゲをピンセットで抜くといった緊急時に役立つ。これらのツールはエマージェンシーグッズと一緒にひとまとめにして携行している。
WALLET
Brand:atelierbluebottle
Item:Hiker’s WALLET
Xパックやキューベンファイバーなど、軽量で耐水性に優れた素材を使用した山用財布である。登山に重い革財布を持ち込むことは現実的でない。ハイカーズウォレットや山財布といった名称で検索すれば、ガレージメーカーからも多様な選択肢が見つかる。
最軽量はジップ付きポリ袋だが、人前で使う場面を考慮すると専用の軽量財布が望ましい。中身は数千円、小銭、PASMO、免許証、保険証、クレジットカードなど必要最小限としている。
スマートフォン
※写真なし
スマートフォンは現代の登山装備において必携である。緊急連絡、写真・動画撮影、地図アプリによるGPS機能など、多くの機能がトレイルランニングにおいて有用である。
出し入れ頻度が高いため、ショルダーハーネスのポケットに収納している。防水性能は生活防水レベルであるため、本降りの雨に備えてジップ付きポリ袋に入れるなどの対策が必要である。
モバイルバッテリー
Brand:Maxcell
Item:MPC-CL3100
スマートフォンの活用が増えるほど、バッテリーの消耗も早くなる。モバイルバッテリーは使用目的に応じて選ぶべきである。このモデルはLightningケーブル一体型で、iPhoneを1回程度充電可能な3100mAhの容量を持つ。
日帰り山行には十分であり、防水性能がないため、ジップ付きポリ袋に入れた上でスタッフバッグに収納している。
家の鍵
※写真なし
トレイルで鍵を落とした場合、発見の可能性は極めて低い。紛失を防ぐため、バックパックのジッパー付きポケットのホルダーに付けるか、バッグの奥深くに収納するなどの対策を徹底したい。
マスク
※写真なし
新型コロナウイルス感染予防の観点から、家から登山口までの移動時にはマスクの着用が不可欠である。ウィズコロナ時代の新たな定番アイテムとして、常にジップ付きポリ袋に入れて携行している。
ジッパー付きのポリ袋
※写真なし
100円ショップなどで購入できるジップ付きポリ袋は、トレイルランナーにとって極めて実用的である。A6またはB6サイズの横型が使いやすく、補給時に出るゴミの収納にも最適である。常に2~3枚は持参しておきたい。
次回はこのシリーズの最終回として、「補給食・水分・電解質タブレット」について紹介する。