トレイルランニング初心者向けに、地図の選び方や常備薬、サニタリー用品の携行のポイントを紹介。安全で快適な山行のための必須装備を解説。
MAP
Brand:昭文社
Item:山と高原地図 奥多摩
「山と高原地図」は、登山地図のロングセラーとして50年以上にわたり多くの登山者に支持されてきた。現在地と目的地の確認は山行の基本であり、そのためにはまず地図を読む力、そして地図を使う習慣が求められる。
山での遭難原因の第一は道迷いである。地図を見る習慣があれば、リスクを大きく減らすことができる。スマートフォン用の「山と高原地図」アプリは非常に便利で、自分自身も愛用しているが、スマートフォンには故障やバッテリー切れといったリスクが伴うため、紙地図も必ず携行している。
常備薬
薬は、日常的に服用しているものを中心に携行すべきである。自分は胃腸が弱いため、以下のような薬を携行している。
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下痢止め:ストッパ下痢止めEX
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胃腸薬:ガスター10(胃痛・もたれ・むかつき)
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漢方薬:大正漢方胃腸薬(安中散+芍薬甘草湯)
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鎮痛薬:ロキソニン
これらに加え、絆創膏やテーピング用テープもセットにして、他のエマージェンシーグッズとともにジップ付きのプラスチック袋にまとめている。
ポケットティッシュ
トイレがない場面での使用はもちろん、鼻をかんだり、怪我の際に患部を拭いたりと用途は多岐にわたる。必ず携行すべきアイテムであり、濡らさないようにジップ付きポリ袋に入れておくのが望ましい。
フェイシャルペーパー
汗をかいた顔や体を拭いてリフレッシュできる便利なアイテム。下山後に温泉施設が利用できない場合にも役立つ。ウィズコロナの時代では温泉の営業情報が変わりやすいため、事前に確認しておきたい。
ポケット除菌シート
ウィズコロナの時代においては、除菌もマナーのひとつ。トレイルランニングでも除菌意識を持ち、手や装備の簡易な消毒ができるよう除菌シートを携行することを習慣化したい。
次回は「小物類」、そして最終回は「補給食」を取り上げる予定である。装備の選択は安全と快適さの基盤であり、実践的な視点から見直していきたい。