トレイルランニングを始めたいという知人との会話をきっかけに、自身の装備を振り返りながら綴っているこの「ギアの選択」シリーズ。第3回目となる今回は、バックパックの中に入れて持ち運ぶアイテムについて紹介する。
STUFF SACK
Brand:CARAVAN
Item:NEOSHELL SILICONE CODURA DRY SACK 10L
容量10Lの防水スタッフサックを使用している。バックパック内部の着替えや補給食を、汗や雨から守るためである。特にこのアイテムは、底面に防水かつ高通気性素材を用いており、ロールダウンするだけで中の空気が簡単に抜け、コンパクトに収納できる点が優れている。
着替え後の濡れたウェアなどを入れるのにも適しており、非常に汎用性が高い。
なお、レース時には軽量化を図るため、荷物を種類ごとにジップ付きのポリ袋で整理するようにしている。
RAIN JACKET
Brand:THE NORTH FACE
Item:Strike Trail Hoodie
わずか95gという超軽量かつコンパクトな防水透湿ジャケットである。今回のトレイルでは、雨の中を走ることになったが、ゴール直前でも寒さを感じなかったため未着用で終えた。
ただし、たとえ夏であっても長時間濡れたままでいると身体が冷えて低体温症に陥る危険がある。過去には夏の中央アルプスで雨に打たれ、歯がガタガタ鳴るほど寒さに震えた経験もある。その際は雨具の下にマットを巻いて耐えしのいだ。
低山とはいえ、レインジャケットは防寒具としての役割も担う重要なアイテムであり、必ず携行すべきである。パッキングの際には、すぐ取り出せるようバックパックの上部に入れておくのが望ましい。
RAIN PANTS
Brand:montbell
Item:Versalite Pants
83gという軽さでありながら、防水・透湿性能を備えたミニマルなレインパンツである。トレイルランニングでは、防水性・透湿性と軽量性・携帯性のバランスがギア選びの鍵となる。ジャケット同様、パンツも必携としたい。
着替え
※写真なし
今回の持参品は、Tシャツ、ウィンドシェルパンツ、下着、ソックスの4点。温泉利用を前提としたワンウェイコースであったため、トレイル後に着替えを背負って走った。軽量・コンパクトにまとめることが重要であり、Tシャツはコットンではなく速乾性のある化繊を選んでいる。
なお、季節や標高によって着替え内容は変わる。春先や秋冬であれば、軽量なダウンジャケットを加えることもある。駅を起点とした周回コースなら、駅のコインロッカーに着替えを預け、荷物を軽減する方法もおすすめである。
SURVIVAL SHEET
Brand:HIGHMOUNT
Item: Survival Sheet G/S
体調不良や怪我、悪天候、夜間の気温低下、あるいはレースのリタイア後の長時間待機など、寒さに晒される緊急時に備えるべき装備である。身体に巻いたりブランケット代わりに使うことで体感温度を高められる。
使用後に綺麗に折りたたむのは困難なため、使い捨ての100円ショップのものを活用するのも有効である。多くのトレイルレースでは必携品として指定されているため、常にバックパックに入れておきたい。