ギアの選択についての第2回目は、前回のシューズ・バックパックに続き、身に着けるウェアについて紹介する。
CAP
Brand:PATAGONIA
Item:Duckbill Trucker Hat
キャップは日差しを避けるだけでなく、頭上から落ちてくる木の枝や小石などから頭部を保護する重要なアイテムである。使用しているのは、アメカジテイストのトラッカーキャップ。個人的には、これを被った女性はなぜか可愛く見えると思っている。通気性と吸湿性に優れており、つばを丸めて収納できる利便性も魅力。自分にはややサイズが大きいが、ブルーとレッドのカラーリングが気に入っており、愛用している。
SUNGLASS
Brand:Dang Shades
トレイルランニングでは、紫外線だけでなく、枝葉や虫、埃など思いもよらぬものが目に飛び込んでくる。サングラスは目を守るための必須アイテムである。高価なものでなくても構わないが、顔にフィットし、自分に似合うものを選ぶことが大切。キャップのツバに引っ掛けておくと落下しやすく、レンズが傷つくことが多いため、取り扱いには注意が必要だ。
BUFF
Brand:BUFF
バフは筒状のネックウェアで、トレイルランナーの間では以前からそのマルチユース性が注目されていた。ヘッドウェア、ネックウェア、マスク代わりなど、使い方は自由自在。京都大学の山中伸弥教授がYouTubeで紹介したことで一般にも広まった。コーディネートに合わせて複数持ちたくなるアイテムであり、ウィズコロナ時代の新定番とも言える。
CUT
Brand:PATAGONIA
Item:Nine Trails Shirts
コットンライクな素材でありながら、速乾性に優れており日常使用にも適しているため、色違いで複数所有している。特にお気に入りはグレイ(パタゴニアの色番ではブラック)。ちなみに同型で6色所有している。パタゴニアの革新的な商品開発力と環境に配慮した企業姿勢を尊敬しており、サイズ展開の豊富さ(XSサイズあり)も選択理由の一つである。
WATCH
Brand:SUUNTO
Item:Suunto9
身に着けるギアの中では最も高価なアイテムであり、手首で心拍を計測できるGPSウォッチである。Suunto 9はバッテリー持続時間が長く、24〜36時間のロングレースにも対応可能。現在では日常使いとしても活躍しており、トレーニングの記録やコンディション管理にも欠かせない存在となっている。唯一の悩みは、時計のバッテリーが切れる前に自分のスタミナが切れることだ。
SHORTS
Brand:PATAGONIA
Item:Baggies Shorts
普段のジョグから超長距離のレースまで、1年を通して愛用している。大きめの左右ポケットとスナップ付きのヒップポケットを備え、収納性にも優れている。レース時は、ジッパー付きのポリ袋を右ポケットに入れてゴミ入れにし、ヒップポケットには手拭いを収納。財布はバックパックのウエストポケットに入れることで、揺れを防ぎつつ紛失リスクも軽減している。
TOWEL
Brand:某トレイルランニングレースのノベルティ
汗拭きとしてはもちろん、水で濡らして首に巻いての冷却、日差し避けとしても活躍。温泉や銭湯でも使用できる多機能なアイテムであり、日本が誇る伝統的な「手拭い」は非常に実用的である。普段でもハンカチ代わりに使用している。
SOCKS
Brand:DRYMAX
Item:Lite Trail Run 1/4 Crew
ブランド名の通り、速乾性に優れ、ドライな履き心地を維持してくれるソックス。価格はやや高めだが、悪天候下でも信頼できる品質を持つ。特に超長距離レースでは厚手のモデルを選ぶことが多い。トレイルランではマメや擦れのリスクが高く、足元の快適さは完走の可否にも直結する。足をドライに保つことが非常に重要である。
まとめ:快適で実用的な装備が走りを支える
ウェア類の選択は、トレイルランニングの快適性と安全性を左右する重要な要素である。機能性だけでなく、自分の体型や走り方、好みに合ったギアを選ぶことが何よりも大切だ。次回はバックパックの中身を紹介する予定である。ぜひお楽しみに。