新年初レースは荒川の名物大会にて
2020年1月12日(日)、三連休の中日に、今年最初のレースを走ってきた。
大会名は「ハイテクハーフマラソン」。都内・赤羽からアクセス可能な荒川河川敷を舞台に開催される、記録が狙いやすいと評判の大会である。
JR赤羽駅から徒歩約15分、ゆるやかに流れる荒川沿いのフラットなコースが特徴で、毎年多くのランナーがPB(自己ベスト)更新を目指して参加する。ハーフマラソンの部は上流コースと下流コースに分かれ、15分ごとに3つのウェーブスタートを採用している。加えて、昨年からはフルマラソンの部も新設された。
この日は第21回大会であり、ハーフの部だけでもおよそ5,000人が出場。走り初めのレースとして選んだランナーも少なくなかったであろう。
計画的なペース設定で挑んだレース
自分にとっては第19回大会以来、2回目の出場であった。直近の5km走の記録から算出したVDOTは47.5。これに基づき、ハーフマラソンの目標タイムは1時間35分42秒、ペースは1kmあたり4分32秒と設定した。
レースプランは、15kmまでは4分35秒前後で淡々と刻み、残り6kmでペースアップするという実力相応のものとした。
当日は曇り空で、風の影響も少なく、絶好のコンディション。午前10時15分、私は第2ウェーブ・下流の部としてスタートを切った。
好調な滑り出しとペースメイク
スタート直後は混雑を避けるため、やや速めに飛び出したものの、すぐに自分のリズムに乗ることができた。5kmまでは計画通り、4分35秒前後のラップで順調に進んだ。
体調は非常に良好で、アドレナリンの影響もあってか、調子が良いと感じながら走っていた。
ペースの合うランナーの背中を追いながら進んだが、10kmの折り返しを過ぎる頃には、そのランナーのペースがやや落ち始めたため、自ら前に出て引っ張る展開となった。
ふと振り返ると、誰もついて来ていなかった。以降は単独走となり、前方のランナーを一人ずつ追いかけていく形となった。
レース中のアクシデントと冷静な対応
12.5km地点の給水所では、直前で突然立ち止まったランナーと接触しそうになった。幸いにも衝突は避けられたが、スポーツドリンクを取り損ねてしまった。
一瞬、何が起きたのか判断がつかなかったが、「次の給水所で取ればよい」とすぐに気持ちを切り替え、走りに集中し続けた。レースではこうした予期せぬ出来事も起こりうるものだと、改めて実感した。
最後の追い上げとフィニッシュ
残り5kmを切ったあたりから、ペースを1kmあたり4分25秒まで上げていった。
このままいけば、目標タイムを達成できるという確信があった。
最後の1kmではさらにギアを上げ、キロ4分10秒までスピードを上げてゴール。
翌日、大会公式サイトで記録を確認したところ、ネットタイムは1時間35分34秒。総合順位は4977人中1224位であった。
課題と今後への展望
自己ベストからは4分ほど遅れたものの、レース展開としてはイメージ通りであり、満足のいく内容であった。
3月にはフルマラソン本番が控えている。
「まだ2ヶ月ある」と捉えるか、「もう2ヶ月しかない」と捉えるかは、これからの自分の時間の使い方次第である。
今回のレースを糧とし、少しずつ調子を仕上げていこうと、気持ちを新たにした。