“Fun Trails”――その名に偽りなし
2018年11月17日(土)、第4回 FunTrails 50Kに出場した。
このレースの感想は、ただ一言に尽きる。
“Fun Trails”――その名の通りの大会であった。
本大会は、同日開催された「FunTrails 100K Round 秩父&奥武蔵」の後半部分を使用したコース設定で、距離は52km、累積標高は2,468m D+、制限時間は14時間30分とされている。
今回のレーステーマは“Fun Run”に徹すること
今回の自分のレーステーマは明確であった。
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タイムは追わない
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誰とも競わない
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自分自身とさえ戦わない
ただひたすらに、大会そのものを楽しむこと。
そして、気持ちよく走ること。
それだけを意識しながらスタートラインに立った。
県民の森エイドからの“本能スイッチ”発動
最終エイドの県民の森を出発して間もなく、雑木林のシングルトラックに差し掛かった。
そこには、極上のダウンヒルトレイルが広がっていた。
無理をしないと心に決めていたはずだったが――
身体が勝手に反応してしまった。
気がつけば、スイッチが入っていた。
「このトレイルで本気を出さずにいつ出すのか」
そんな気持ちに突き動かされ、快走モードに突入していた。
最高のコンディションの中で、スピードに乗って下る快感。
言うまでもなく、気分は最高であった。
FunTrails 50Kは“楽しさ100%保証”の大会である
FunTrails 50Kは、心から「楽しい」と思える大会であった。
奥武蔵の山々はアップダウンが多く、決して楽なコースではない。
しかし、制限時間は長く、全体的には“優しい”設計である。
レースビギナーからベテランまで、誰もが笑顔で完走できるよう配慮されている。
大会名にある“Fun Trails”という言葉は、決して飾りではない。
その楽しさは、100%保証付きであると断言できる。
ミドルレースの魅力を再認識した体験
都心から日帰り圏内に位置しながらも、ロングレース並みの達成感が味わえるこの50km。
普段は100km超のウルトラ志向が強い自分にとっても、今回のFunTrails 50Kは“ミドルレースの良さ”を再発見する機会となった。
「来年はFTR100に出るか、それとも再びFT50に出るか?」
そんな嬉しい悩みを抱かせてくれる、素晴らしいレースであった。