サブ3.10を目指した春のフルマラソン挑戦
3月12日(日)、古河はなももマラソンに出場した。
目標は、2週間前のハーフマラソンの記録を根拠に設定した「サブ3.10」。平均ペースはキロ4分30秒と、現状の実力より少しだけ背伸びしたチャレンジ目標だった。
「後半に粘れるかどうか」が鍵になると考え、期待と不安の入り混じった心境でスタートラインに立った。
10時、Eブロックからスタートし、スタートラインを通過したのはちょうど1分後。序盤は予定通りのラップを刻み、25km地点では目標に対して4秒の貯金。ここまでは完璧だった。
壁は25km以降から——ペースダウンと自己との葛藤
しかし、25kmを過ぎてから徐々に苦しくなり始めた。
30km通過時点で58秒の遅れ、35kmでは1分53秒の遅れにまで拡大。ここで、当初目標だったサブ3.10の達成を断念し、3時間13分台への下方修正を余儀なくされた。
一度弱気を受け入れると、立て直すのは難しい。ペースはズルズルと落ち、大臀筋の痛みまで出てきた。揉んだり叩いたりして対処しようとしたが、リズムを崩し、キロ5分すら維持できなくなった。
最後の5km、意地で自己ベストを死守
残り5km、時計とにらめっこしながら「自己ベストだけは更新する」と目標を再設定。
足は売り切れ状態、ラスト1kmは周囲のランナーのラストスパートについていけず、悔しさを感じたままフィニッシュ。
結果はネットタイム3時間14分33秒。
辛うじて、自己ベストを19秒更新するに留まった。
成長の実感と、悔しさの両方を抱えて
昨年の同大会から比較すれば、11分11秒のタイム短縮。この1年の成長の証とも言える。
だが、「サブ3」への挑戦としては満足のいく内容ではなかった。
レースの鍵は「後半の粘り」と「弱気との戦い」にあると、痛感させられた。
マラソンは、気象条件、体調、メンタル、補給、そしてペース配分といった総合力が問われる競技である。思うようにいかないからこそ、次への挑戦意欲が湧いてくる。
この悔しさが、また次のステップへと自分を駆り立ててくれる。
次なる挑戦は「OSJ ONTAKE100mile」
今シーズンのマラソンはこれで一区切り。
翌週からは、**7月の「OSJ ONTAKE100mile」**に向けて、本格的なウルトラトレイルのトレーニングを再開する。
RUN OR DIE――走るか、死ぬか。その覚悟で、再び走り出す。