平坦・都心近接・ストイックな大会「いたばしリバーサイドハーフ」
2016年12月4日(日)、小春日和に恵まれた一日、いたばしリバーサイドハーフマラソンを走ってきた。
会場は東京都板橋区、荒川河川敷の平坦なコース。
都営三田線・西台駅から徒歩15分とアクセスも良好であり、自己ベストを狙うには最適な大会である。
主催は板橋区陸上競技協会。給水は水のみと、無駄を省いた記録会のような雰囲気が特徴である。
過度なホスピタリティを求めない自分には、この硬派な大会が性に合う。3年連続の出場となった。
トレイルランニングのシーズンオフから、マラソンシーズンへの移行期。
私にとって、このレースは「師走の風物詩」であり、「シーズン開幕戦」でもある。
自然と気合いが入った。
自己ベスト更新――1時間33分49秒の快走
このレースは、今シーズン最後のレースであり、来春まで続くマラソンシーズンの初戦でもある。
結果は、1時間33分49秒でゴール。自己ベストを3分49秒更新することができた。
天候は晴れ、風もほとんどなく、河川敷としては最高のコンディションだった。
スタートから前半戦――入りの5kmで勝負を見極める
スタートは午前9時45分。
1時間20分〜1時間40分以内のブロック後方からのスタートとなったが、位置取りが悪く前方が詰まっており、非常に走りづらい。1kmの通過は4分50秒。
2km付近からようやくバラけ始め、ストレスが軽減された。
5kmの通過タイムは22分46秒(4分33秒/km)。想定以上のペースであり、後半に不安を残したが、まずは順調な出だしである。
折り返しからギアアップ――目標はサブ95
7km地点でジェルを補給。水で希釈しておいたことで、給水なしでも飲みやすかった。
5〜10kmの区間は22分19秒(4分27秒/km)。ペースはやや速かったが、呼吸は安定していた。
スカイツリーを正面に見ながら、折り返し地点に到達。
自己ベスト更新の可能性を感じ、ここで勝負をかけることを決意。ギアを一段階上げて、4分25秒/kmにペースアップ。
10〜15kmの区間タイムは22分7秒。ペースをしっかり維持できた。
最後の6km――自分との闘いの真骨頂
15km地点で2本目のジェルを補給。ここからが本当の勝負どころ。
4分20秒/kmまでさらにペースを上げ、5km、4km、3km…とカウントダウン。
しかし距離が減らない。1kmが異様に長く感じられた。
手足の痺れ、酸欠、乱れる呼吸。
それでも脚を止めず、15〜20kmは21分43秒(4分20秒/km)と設定どおりに走り切った。
最後の1kmは渾身のスパート。4分10秒/kmまで上げてゴールゲートを目指す。
しかし、前方に見えるゴールがなかなか近づかない。
終盤、2名に抜き返されたことが悔しかったが、このレースは他人との競争ではなく、自分との闘い。最後まで全力を振り絞り、満足いくゴールとなった。
有終の美を飾って、次はフルマラソンへ
これが2016年の最終レース。
自己ベストという成果と、それを支えた努力の証が何より嬉しかった。
次戦は2017年1月29日、茨城県で開催される勝田全国マラソン。
ここでフルマラソン・サブ3時間15分の実現を目指す。