5月6日、RUNNETから「ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)」の二次先着申込の案内メールが届いた。一次当選者の未入金が多数発生したため、落選者を対象とした追加募集が5月7日午前0時より行われるという内容であった。募集枠はUTMFが50名、STYが80名と限られた数だった。
3年連続のUTMF落選、そして…
時を遡ること4月1日。UTMFの3年連続落選が判明した瞬間、「君はまだその舞台に立つ資格がない。出直してこい」と言われているような気持ちになり、正直なところ、深く落ち込んだ。
だが、その気持ちをいつまでも引きずるわけにはいかない。すぐに切り替え、もう一つの100マイルレースである「OSJ KOUMI100」へのエントリーを決意した。
なぜ、再びKOUMI100なのか?
昨年、自身初の100マイル完走を果たしたレースがKOUMI100であった。だがその完走は、ペーサーの手厚いサポートがあってこそのものであり、ソロでは完走できなかったかもしれないという思いが心に残っていた。
もちろんペーサーの存在はルールで認められており、何ら問題はない。それでも、「ソロで走るランナーたちの背中」がやけに眩しく感じられた。自分にはひとりで走りきる力がまだなかった。それが悔しかった。
だからこそ、次なる挑戦は「ソロでKOUMI100完走」と決めていた。今度は誰の力も借りず、自らの脚と心だけで100マイルを走り切り、“鉄の心”を手に入れたいと思っている。ただの負けず嫌いにすぎないのかもしれない。しかし、それでもいい。やる価値があると信じている。
そしてUTMFを見送る決断
二次申込の案内が届いたのは、すでにKOUMI100への想いを固めていた頃であり、迷いは一切なかった。UTMFの追加申込は見送った。
現実的にも、UTMFは9月23〜25日、KOUMI100は10月8〜10日と、レース間のインターバルはわずか2週間しかない。体力と回復力に自信があるランナーならこなせるのかもしれないが、50歳という年齢もあり、回復に最低でも1ヶ月は必要と感じている私にとっては、無理なスケジュールであった。
縁がなかった、UTMF
こうして今年もUTMFには縁がなかった。人気レースゆえ、仕方がないとはいえ、2013年に完走したSTYの記憶が、ますます遠い過去の出来事になってしまった。
それでも、心は前を向いている。
さようなら、UTMF!
また、よろしくね!KOUMI100!