2度目の挑戦、ついに100kmの壁を越える
2015年4月19日、チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン100km。
このレースで、2度目の挑戦にしてついに初完走を果たすことができた。
昨年は膝の故障により、85km地点で無念のリタイア。その悔しさを胸に、今回こそはと臨んだリベンジレースだった。
そして、結果は12時間32分09秒で完走。目標としていた「14時間以内のゴール」を大きく上回ることができた。
敗北を糧に積み上げた努力
昨年の敗因は明確だった。
「走り込みが足りなかったこと」。
フルマラソンのスピードを重視するあまり、長距離を走り切る脚も心もできていなかった。
今年は徹底的に距離を積み、100kmという過酷な距離に耐えうる体と心を作ってきた。苦手な距離走にも正面から向き合い、週末には30〜60kmのロング走を繰り返した。その積み重ねが、今回の結果へとつながった。
自分を信じる力が壁を超える原動力になる
「自分はできる」。
そう思えることこそが、何かを成し遂げるうえでの出発点であると信じている。
それはただの楽観や自信過剰ではない。
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綿密な計画
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十分な準備
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日々の努力の積み重ね
これらを土台にして初めて、自分をポジティブに信じることができるのだ。
スポーツエリートではない、ただの「普通の自分」
私は、特別な運動歴を持つ人間ではない。
子供のころ、運動が得意だったわけではなく、足もクラスで特に速かった記憶はない。
走り始めたのは、たった3年前。46歳のときである。
それでも、100kmを走り切ることができた。
それは、「やろう」と決めて、「努力した」からにほかならない。
この完走を通じて、自分の中にある可能性に気づくことができた。
試練を乗り越えることで、自分の価値を証明したい
100kmという長い道のりのなか、何度も自問した。
「なぜ自分は走るのか?」
その問いへの答えが、ようやく見えてきた。
「自分には、どんな試練も乗り越える強さがある」
それを信じたいから、自分は走っているのだと。
だからこそ、苦しくても、辛くても、また走り出してしまう。
走ることで、自分自身の価値を確かめ続けているのかもしれない。
40代最後のレース、そして次への誓い
今回のチャレンジ富士五湖は、40代最後のレースとして位置づけていた。
だからこそ、完走できたことの意味は大きい。
嬉しさと達成感でいっぱいだ。そして、きっとまた来年もこの場所に戻ってくるだろう。
チャレンジ富士五湖のフィニッシュラインは、私にとって何度でも越えたくなる場所となった。