UTMF抽選、再びの落選
2015年4月1日、ULTRA-TRAIL Mt. FUJI(UTMF)の抽選結果が発表された。
結果は、落選。私のUTMFへの挑戦は、今年もまた桜が咲くことなく、静かに散った。
これで2年連続の落選。抱き続けてきた100マイル完走への夢は、今年も叶わなかった。
ウルトラマラソンは100マイルトレイルへの準備
私の目標は、100マイルのウルトラトレイルを完走すること。そのためのトレーニングとして、まずはウルトラマラソンで必要とされる持久力を磨いている。
100kmを走破するだけの脚力・精神力・補給戦略は、ウルトラトレイルにも直結する要素であり、土台作りとして欠かせないと考えている。
次なる舞台は「チャレンジ富士五湖100km」
UTMFの落選を受けて、次のターゲットはすでに決まっている。
4月19日に開催される「チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン(FUJI 4LAKES)」である。
FUJI 5LAKES、4LAKES、3LAKESの3部門のうち、私はFUJI 4LAKES、同様、「FUJI」の名を冠するもうひとつのウルトラである。
気持ちを切り替え、残された時間でできること
UTMFに未練を残していても、富士五湖まで残された時間はわずか2週間。
ここからできることは限られている。
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疲労を抜くこと
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体調を整えること
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レース展開のプラン(ペース・補給)を練ること
やるべきことを整理し、残された時間を丁寧に使いたい。
レース前14週間で1140km走破予定
今回のチャレンジに向けて、自らに課したのは「14週間(98日間)で1000kmを走り込む」という目標だった。
その目標は、すでに前週の時点で達成済みである。
加えて、残る2週間でさらに約90kmを積み重ねる予定であり、最終的には1140kmに到達する見込みだ。
積み重ねてきた努力と、自分への問いかけ
これまでの人生で、これほど真剣に走り込みを続けたことはなかった。
自分で決めた目標だから、やって当たり前と胸を張って言いたい。だが実際には、疲労や怠けたい気持ちと闘い、何度も弱い自分を奮い立たせる日々だった。過去にリタイアしたレースでの悔しさを思い出しながら、心を奮い立たせてきた。
週末の距離走に備えて疲労を抜くことも難しく、時に心が折れかけた。しかし、そのたびに「100kmを走り切れる心身を作りたい」という信念が背中を押してくれた。
トレーニング効果の実感と不安の共存
走り込みの効果は確かに感じられるようになってきた。
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毎週末に行っている30〜40kmの距離走が長く感じなくなった。
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練習後の疲労も以前ほどではなくなってきた。
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生理的・精神的な持久力が確実に強化されている。
「やるべきことはやってきた」という実感はあるが、それでも完走への不安は尽きない。
どれだけ準備をしても、100kmという未知の距離には常に不確実性がつきまとう。
散ったUTMFの桜。咲かせたい富士五湖の桜。
今年、私のUTMFの夢は散った。
ちょうど、都心の桜が舞い落ちるように。
しかし、まだ終わっていない。今は目の前の富士五湖に集中しよう。
このチャレンジ富士五湖で、自分自身の桜を満開に咲かせたい。