11月9日、紅葉を求めて埼玉県の名峰・両神山へ。
秋の彩りを楽しむと同時に、トレイルランニングのトレーニングを兼ねたアクティビティとなった。
トータルで往復32km、約7時間の行動時間。山頂からの展望こそ雲に阻まれたが、黄金色に染まる登山道は美しく、深まる秋を肌で感じることができた。
両神山(りょうかみさん)とは?
埼玉県秩父市と小鹿野町の境にそびえる標高1,723mの山。
「日本百名山」にも選定されており、修験の霊山としての歴史と、鋭鋒・剣ヶ峰からの眺望が人気である。
コース概要
今回は、最も一般的な日向大谷口ルートを選択。登山自体の距離は往復約8kmと短めのため、下記のようなプランとした。
全体プラン
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車を「道の駅 両神温泉 薬師の湯」にデポ
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道の駅~日向大谷口まで片道12kmのロードラン
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日向大谷口~清滝小屋~剣ヶ峰(山頂)往復8kmの登山
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下山後、道の駅まで再び12kmのロードラン
- 総距離:約32km
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ロードラン:24km
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登山:8km
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所要時間:約7時間
紅葉トレイルの美しさ
登山道に入ると、黄金色に色付いた樹林帯が出迎えてくれた。落葉した葉が積もり、トレイルはふかふか。踏みしめるたび「ガサガサ」と乾いた音が心地よく響く。
この“気持ちよさ”こそが、秋のトレイルランニングの醍醐味である。
清滝小屋と剣ヶ峰
中腹に建つ清滝小屋は、現在営業を休止中で無人小屋となっている。ログハウス風の建物が静かな山中に溶け込んでいて、独特の雰囲気を醸し出していた。
山頂である剣ヶ峰からは360度の展望が広がる。残念ながらこの日は雲が多く、遠望は叶わなかったが、晴れていれば北アルプスまでも見渡せるという。
アフター登山|「薬師の湯」で温まる
登山後は、スタート地点でもある「道の駅 両神温泉」に併設された町営の日帰り温泉「薬師の湯」へ。
露天風呂はないが、清潔で静かな内湯が600円で楽しめる。湯上がりの体に心地よい休息を与えてくれた。
再訪の決意と、季節の記憶
数年前の雪山シーズン、途中撤退した苦い記憶があり、しばらく足が遠のいていた両神山。
しかし今回、紅葉に彩られた登山道を再び踏みしめ、この山の持つ魅力を再認識した。
次は5月、アカヤシオが咲き誇る季節に再訪したいと強く思う。