2013年3月10日、「伊豆トレイルジャーニー」(Izu Trail Journey)に参戦した。自らの課題と成果を簡潔に振り返っておきたい。
1. 前半オーバーペース、後半に潰れる典型的な失敗
レースは全長75km、累積標高差4,200mと、ハセツネ(日本山岳耐久レース)に匹敵する難コースである。ただし林道の占める割合が高く、比較的「走れる」区間が多いのが特徴だ。
しかし、24km地点の黄金橋までは明らかにオーバーペースで突っ込んでしまい、後半に失速。典型的な戦略ミスであり、自らの経験不足が露呈された。加えて、レース後半の階段下りで膝を痛め、さらなる失速を招いた。
2. 補給プランの崩壊と体調の悪化
疲労と寒さによって思考が鈍り、綿密に立てた補給プランが機能しなくなった。後半に差しかかると、まず腹痛、続いて下痢、さらに激しい吐き気といった体調悪化が段階的に進行。食欲も著しく低下し、ジェルすら飲み込めない状態に陥った。
65km地点では、軽度のハンガーノックによる手の震えも発生。何とか水でジェルを薄めて摂取し、震えを止めようと試みたが、回復は遅く、体は動かない。ラスト5kmは走る力も残されておらず、歩みを繰り返しながら心身ともに消耗した状態でゴールした。
記録は11時間31分44秒。悔いの残る結果となった。
3. Team RUN OR DIE‼︎との初レース
今回のレースでは、初めて「Team RUN OR DIE‼︎」のメンバーと共に走る機会を得た。同じ時間、同じ苦しみ、そして達成感を分かち合うことで、改めて“チーム”の素晴らしさを実感することができた。仲間との共有体験は、個人の限界を超える大きな力になると再確認した。Team RUN OR DIE!!に深く感謝したい。
装備リスト(Gear List)
シューズ:Montrail Bajada
バックパック:Salomon Advanced Skin S-lab 12 Set
レインウェア:Montane Spektr Smock & Mont-bell Versalite
ダウンジャケット:Mont-bell EX Light
カットソー:Patagonia SS Fore Runner
ロングタイツ:C3fit Performance
アームカバー/カーフスリーブ:C3fit Performance / CEP
キャップ:Arc’teryx
グローブ:Salomon
ソックス:Drymax 1/4 Crew
腹巻き:Mont-bell Zeo-Line LW
時計:Suunto Ambit(HRセンサー付き)
ヘッドライト:Petzl Nao & Petzl e+LITE