荒川30K冬大会とは
2013年1月26日(土)、東京都内・荒川河川敷で開催された「荒川30K冬大会」に出場した。
本大会は、30kmの距離を設定されたペースで走る、いわば集団型のペース走イベントである。設定ペースは4分15秒/kmから7分00秒/kmまでの7段階。各グループごとにスタートするため、スタート時の混雑もなく、スムーズに走行できるのが特徴だ。
競技会というよりは、実戦的なトレーニングを目的とした走行会という性格が強い。フルマラソンやウルトラマラソンを控えたランナーにとって、非常に有意義な機会である。
レース展開:初の30km走をどう走ったか
今回、自身初となる30km走に挑んだ。普段、単独では到底走り切れない距離であり、集団の力を借りて挑戦する価値は大きかった。
5分30秒/kmのペースグループでスタートしたものの、集団で走ることに慣れておらず、わずか3kmで集団内のリズムにストレスを感じ、ペースアップして単独走に切り替えた。その後は、前方に見えるランナーを目標に走り、自然とペースが上がっていった。
ラップタイムは以下の通り:
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【0〜10km】52分42秒(5’16″/km)
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【10〜20km】51分14秒(5’07″/km)
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【20〜30km】54分54秒(5’29″/km)
10〜20kmのペースアップが響いたのか、23km付近から脚に疲労が蓄積しはじめ、痙攣の兆候が現れた。さらに、25km以降には左脇腹に痛みを感じ、最後の10kmは大きくペースを落とす結果となった。
レース結果と分析
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記録:2時間38分50秒
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平均ペース:5分17秒/km
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目標:2時間40分(5分20秒/km)→達成
目標としていたタイムをクリアできたことは素直に嬉しい。一方で、ペース配分の甘さや、後半における筋持久力の不足といった課題も浮き彫りとなった。
このような距離を真剣に走ったのは初めてであったが、自身の現在地を確認するうえで、極めて有意義な体験となった。
今後に向けての課題
今回の走りで痛感したのは、中盤以降にペースを維持するための筋持久力の強化が必要であるということだ。特に、フルマラソンやウルトラマラソンを視野に入れるのであれば、30km以降の粘りが鍵となる。
また、集団走への慣れや、ペース感覚の養成も、今後の課題として取り組むべき点。
「荒川30K」は、単独では実現しづらい30km走を体験できる、非常に優れた大会である。次回もぜひ参加し、今回得られた反省点を活かしたい。