週末は奥多摩へ｜ハセツネ試走スタート

7月には、10月7日・8日に開催される日本山岳耐久レース（ハセツネ）に向けて、コースの一部を試走するために週末ごとに奥多摩へ通い始めた。試走の目的は、トレイルランニングの実戦経験を積むこと、コースタイムのシミュレーションを行うこと、そして自分の課題を明確にすることであった。数回の試走を通じて、自分には20km程度のトレイルを走る力はあるものの、30km以上を走り切る持久力に課題があることが判明した。また、レース全長71.5kmのシミュレーションタイムは17時間程度と予測できた。

7月月間走行距離：236.7km

持久力を鍛える8月｜継続する試走と成長の実感

8月は持久力強化を主な課題として、引き続き週末にコースの試走を継続した。試走を繰り返す中で、レース本番の休憩や補給、区間ごとのペース配分のイメージを具体化していった。試走によって、わずかな登りも走破できるようになり、下りに対する恐怖心も克服。徐々にスピードアップも実感でき、辛い時期のトレーニングにおける楽しみとなった。しかし、トレイルランニングの経験値は着実に向上したものの、持久力が十分に付いているかを確認するために、50km以上の距離を走る必要があると感じた。

8月月間走行距離：238.2km

50km試走で長距離への不安を払拭へ

9月はレース前の調整期間を考慮し、試走をレース3週間前までに終了させる計画であった。そのため、長距離への不安を払拭し、より正確なシミュレーションを得る目的で、コース全長の後半70％にあたる約50kmを本番と同じ装備で走った。ペース配分もシミュレーション通りに実行でき、15時間以内のタイム予想が立った。ハセツネの特徴である夜間走にも対応すべく、夜間の試走も実施した。7月から9月までの3か月間で、コース全区間を9回に分けて走り込み、合計254km（コース全長71.5kmの約3周半）の距離を走ったが、レースタイムへの不安は完全には消えなかった。

9月月間走行距離：189.8km