グリーンシーズンに入り、夏のレースの道具を揃えてテストを始める時期になりました。
ここ何年かシューズで「これ!」といったものに出会えず、HOKAのZINAL 1をストックして履いていました。
ずっとチェックしていたZINAL 3が4月に発売となったので早速入手、トレイルで履いてきました。
■シューズに求めるもの
・足の形に合っていること。
・ヨーロッパのトレイル(岩場、林道)で滑りづらいこと。(※なるべくVibramのメガグリップ)
・軽いこと。(※なるべく250g未満)
・厚底過ぎず、地面の感覚が分かりやすいこと。衝撃吸収はあまりいらない。
・ラグが深すぎず、ヨーロッパのトレイルでも突き上げをあまり感じずに下りを走りやすいこと。
■重さ(27.0cm、UKサイズ9)
・ZINAL 1 248g
・ZINAL 2 207g
・ZINAL 3 241g
ZINAL 2の軽さが目立ちます。つま先周辺の大部分が細かいメッシュになっている分軽いのでしょうか。あとはアウトソールの軽量化?
ZINAL 3は、ZINAL 1に戻った感じ。

ZINAL 1

ZINAL 2

ZINAL 3
■造りの違い
・ZINAL 2・3には、プルストラップ(踵上部の引っ張るループ)がついています。
・ZINAL 1・3は、シュータンが一般的な大きさで、ZINAL 2だけシュータンが足の甲の手前まで覆います。
・ZINAL 1・3は、靴紐が平ら、ZINAL 2だけ細丸です。
・ZINAL 2・3は、アウトソールのラグが少しだけ深く、ZINAL 1は浅め。パターンは三者三様です。
・ZINAL 2・3は、インソールが少し厚め。ZINAL 3の方がフワフワ感・反発感ありで踵側のサイドがホールド感強め。ZINAL 1はかなり薄めです。

つま先

かかと

アウトソール

インソール1

インソール2
■ZINAL 3を履いてみた感触
感触は、カーボンプレートの入ったランニングシューズを「ソフト」にした感じでした。
カーボンプレートシューズまでの反発性はありませんが、
適度な反発があり、特にフラットなところでは「シューズに走らされる」感覚があります。
これはZINAL 1・2では無かった感触です。
同じくHOKAのTECTON X 2(カーボン入り)と似ている感じですが、アウトソールの厚みはZINAL 3の方が薄い分、
地面の感覚がつかみやすく安定してトレイルを走れます。
アウトソールはVibramのメガグリップではなくHOKAオリジナルになったため、
グリップ力がどうかなと思いましたが、テスト時はちょうどウェットなトレイルや石もあり、
「そこそこ」グリップしたな、という感じです。
メガグリップの方がしっかり岩や石に「噛む」感じはありますが、
十分にヨーロッパや日本アルプスでも実用的、特に気にかけることなくスムーズに履ける印章です。
下りの感覚は、やはりTECTON X 2と似ていますが、アウトソールの厚みが少し薄い分安定して着地できます。
グラつきも感じづらく、しっかり反発もくるので、自然とスピードが出る感じです。
岩や石の突き上げはほぼ無く、土・砂とも滑りやすいこともなく、ストレスなくガンガン下っていける感じです。
ただ、HOKAに一般的に求められるような「衝撃吸収」ではなく、きちんとリターンがあるのは好みが出ると思います。
カーボンプレートシューズは股関節周りのケガなどが副作用として言われていますが、
このシューズも履く側のトレーニングが求められているな… と感じました。
登りは、厚底すぎず段差に引っかかることもなく、スムーズに登れます。
ZINALは1のころから最初新品に足を入れると幅が狭く感じるのですが、
30~40km進むと、インソール・アウトソールとも少しだけ潰れてちょうどいい幅になります。
シューズの中で足が動くこともなく、登りのパワーをそのまま動きに伝えられる感じです。
ZINAL 2は、シュータンが足の甲と擦れて、7,8時間履くとマメができてしまうこともあり、
キズパワーパッドをあらかじめ貼っておく必要がありました。
また、脱ぎ履きが少し時間がかかり、ロングレースでは少しストレスになるなぁ、ということで近場の里山用に履いています。
新しいシューズ、シンプルにワクワクしますね。
また夏のレース、山の楽しみが1つ増えました。