糸魚川~国府津のまとめ。
まず、どんなルートになったのか。

きっかけは、
■日本アルプスをつなぐ以外で、日本海から太平洋まで「山を」キレイにつなげないかな…?
■ロードのつなぎが70、80kmにならないルートがいいな。せいぜい1区間のロードは30kmぐらい。
■変化に富むコースがいいな。3,000mオーバーだけでなく、2,000m、1,000m色々あると面白いな。
■KLTR・関西が敦賀から那智まで、すごくキレイで面白いつなぎ方だったので、TJARより東側で関東ゴールにしたいな。
■残雪が無く、暑すぎず、雪が降らないギリギリの時期
ということをふんわりと思っていたところに、
コロナ禍が来て山に入りづらい時期がしばらくあり、
○山梨1周
○糸魚川→国府津
どちらも、Tor des Glaciersと同じぐらいの距離感で、
イタリアに行けなくとも「日本国内」でできるコースを考えた、ということがありました。
今回のコースは、
~標高約2,500m:黒斑山、四阿山
~標高約2,000m:雨飾山、湯ノ丸山、雲取山
~標高約1,500m:荒船山、両神山、奥多摩、丹沢
など、いろいろな山を楽しむことができました。
数字で見たり比較すると、
・432.62km、D±20,688m、行動時間は約93時間40分、1日平均睡眠時間は7時間半
・TJAR(約415km)より距離は少し長め、累積標高(約27,000m)は少なめ。
・KLTR(約400km)より距離は長め、累積標高(約22,000m)は少し少なめ。
・山梨1周は行動時間約127時間30分、468.9km、D±35,000mと、ほぼTor des Glaciersと同じ。
・今回のコースで、1区間のロードの最長は28kmと、30km未満で気分が楽
・今回のコースのロードは約185km、TJARのロードは約215kmなので、30kmロードが短くトレイルが長いのが特徴
・山梨1周に比べるとコンビニや商店など補給がしやすいのと、キャンプ場が見つけやすい。
・魚津~敦賀の直線距離は約180km、魚津~糸魚川は約50km、静岡~那智は約270km、静岡~国府津は約80km。
コースの取りようによって、ずいぶんゴール地点の距離が変わるんだなぁと実感しました。
あらためて、TJAR、KLTR、山梨1周、糸魚川→国府津と、
400km台のコースを4種類も日本国内で楽しむことができました。
そして、次のコースを考えてしまったりしています。
★東京の高尾、武蔵五日市あたりを起点に、
富士山の西側ぐらいまでで円を描き、
北側は西上州に入らない奥武蔵ギリギリぐらいでグルっと回ると、
400kmつなげるかも?
★岐阜県の北部を除く中部・南部をグルっと回ると400km?
★福井から新潟まで北陸地方を縦断できる?
敦賀→荒島岳→白山→金剛堂山・白木峰→僧ヶ岳→朝日岳→妙高→どこまで北上するか…(谷川まで南下→巻機→越後駒→守門・粟ヶ岳ぐらい?)
大会ではなくセルフでやるのは大変な部分もあるのですが、
ルートを考え、補給やビバークポイントの下調べをして、
時期や装備を考えて整え、トレーニングをして、実行する。
ゲームのロールプレイングゲームではないのですが、
準備の段階から、実際に自分の身体で実行し、ゴールにたどりつく、
という一連のプロセス全体がとても面白いのが、
ファストパッキングの魅力だなぁ、とあらためて感じた旅でした。
もちろん、今回の旅も素晴らしい紅葉に恵まれ、
「絶景」というのは日本の山旅で欠かせない要素の1つですね。
また次の旅へ向けて準備です。